消防出張所を移転建替 第七中学敷地に670平方m規模(習志野市)
[2023/6/1 千葉版]
習志野市は、中央消防署秋津出張所の移転建て替えを計画している。建設予定地として第七中学校敷地のプール西側を想定、施設規模として2階建て延べ670平方m、必要な敷地面積として1200平方m程度を見込む。建て替え計画を受け、市教育委員会では、学校業務に支障がないか判断、地元住民との合意形成の状況をみながら、年度内にも、教育財産から消防財産に敷地を移管するための議案を教育委員会会議に提出することにしている。
既存の秋津出張所は、1981年に建設された旧合同庁舎の一部フロアを活用している。RC造5階建て延べ2714平方m。敷地面積は2048平方m。JR「新習志野駅」から徒歩8分の秋津3丁目に位置する。
水漏れが発生するなど施設の老朽化が進んでいるほか、Is値は0.44で、消防庁舎に求められる目標値0.9を大幅に下回っているなど、耐震安全性の確保が課題となっている。
秋津出張所については、消防機能を維持しながら現在地での建て替えは困難なことから、2016年度の消防委員会で、老朽化を理由として「移転建て替えすべき」との答申があった。
20年3月策定の「第2次公共建築物再生計画」では、31~33年度に建て替えまた長寿命化改修する方針を提示。今年3月にとりまとめた再生計画・中間見直しでは、老朽化が著しいことから、計画を前倒して建て替える方針を示していた。
市では、早期建て替えを念頭に、各候補地の諸条件を考慮して検討を進め、第七中学校以外に、移転建て替え用地として適切な公共用地がないとの結論にいたったという。第七中学校の敷地面積3万7235平方m。
同市の消防体制は、中央消防署(消防本部)、中央消防署谷津奏の杜出張所、中央消防署秋津出張所、東消防署、東消防署藤崎出張所の2消防署3出張所で編成されている。