6公園の長寿命化推進 Park-PFIの事業者公募へ(県都市整備課)

[2023/6/1 栃木版]

 県都市整備課は、魅力ある公園づくり整備費(補助)に係る2023年度の事業箇所をまとめた。本年度は内示額2億7480万円を活用して、井頭公園や那須野が原公園など6公園の公園施設長寿命化計画に基づく改修・更新を実施する。このほか、みかも山公園やとちぎわんぱく公園を対象にPark-PFI(公募設置管理制度)による公園施設の設置・運営事業者を選定するため、サウンディング調査や設置等予定者の公募を実施する。

 同課は魅力ある公園づくり事業で、安全で安心な都市公園とするため老朽化した施設の改築・更新を図るとともに、既存ストックを活用した新たな魅力ある公園づくりを実施している。

 本年度の主な事業内容を見ると、みかも山公園(栃木市)には1億1400万円が配分され、このうち土砂災害防止対策工事に1億円を充当する。三毳山全体を利用した同公園は、園内の谷から砂が流出するため、これを防止する施設を整備する。

 昨年12月には、測量業務を三立調査設計(小山市)、地質調査業務を福原地質基礎(高根沢町)、詳細設計業務をピーシーレールウェイコンサルタント(宇都宮市)に発注。公園利用者の安全を確保する観点から、どのような形式の施設にするかをこのあと調整し、渇水期となる秋以降の工事施工を予定する。

 とちぎわんぱく公園(壬生町)には4400万円が内示され、エアコンの改修工事のほか、こどもの城の屋根改修と遊具更新、およびふしぎの城の展示更新に向けた設計を策定する。エアコンの改修はふしぎの船の空調設備と、こどもの城の空調設備をそれぞれ更新する内容で、第2四半期の発注を予定する。

 井頭公園(真岡市)は、長寿命化改修で釣り池(2番小池)の護岸改修や、流れるプールのポンプの計画的更新(1期)を実施するほか、東駐車場の更新や鳥見亭エレベーターの改修に向けて設計を策定するため、3380万円が内示された。

 ポンプ更新工事は起流ポンプ1基を更新するもので、第2四半期に発注し約3カ月の工期で施工する。また、釣り池護岸更新工事は護岸工延長50mの内容で、同様に第2四半期に発注して約3カ月の工期で施工する見通しとなっている。

 那須野が原公園(那須塩原市)では4000万円を配分し、木橋のせせらぎ橋を更新するとともに、そり遊び広場の人工芝改修に向けた設計を策定する。せせらぎ橋の更新工事は第2四半期にも発注して、約4カ月での施工を予定している。

 このほか、日光だいや川公園(日光市)では1700万円を充当し、キャンプサイト木枠の更新工事を実施する。更新する木枠は24カ所を予定し、第2四半期にも発注して約3カ月の工期で施工する。

 日光田母沢御用邸記念公園(日光市)は、四ツ目垣と竹垣の更新に1400万円が内示された。竹垣の更新工事は延長80mを見込み、掲示板3基の更新とあわせて第2四半期に発注する。

 これら各公園の長寿命化改修とあわせて、Park-PFIの設置等予定者公募にも1200万円が内示されている。この事業は、みかも山公園ととちぎわんぱく公園で公募対象施設の設置や管理運営を行う事業者を民間から募集するもので、対象施設はみかも山公園が飲食施設など、とちぎわんぱく公園が宿泊施設、遊戯施設、飲食施設のいずれかとする。

 現在は、公募設置等指針案を公表してサウンディング調査を実施しており、その結果を踏まえて公募設置等指針を9月5日に公表する予定。24年2月頃には設置等予定者を選定して、計画の認定や協定の締結、設計・工事を経て、25年2月頃の供用開始を目指す。

 以下、公園別の本年度の事業内容は次の通り。
▽井頭公園=東駐車場更新(設計)、釣り池(2番小池)護岸改修、起流ポンプ計画的更新(1期)、鳥見亭エレベーター改修(設計)
▽那須野が原公園=そり遊び広場人工芝(設計)、せせらぎ橋更新
▽みかも山公園=土砂災害防止対策工事、冒険砦受水槽自動塩素滅菌機装置更新、冒険EZスプリングシーソー(ボーン)、冒険EZスプリングシーソー(チューブ)、西入口ゾーン給排水管敷設替(精査)
▽日光田母沢御用邸記念公園=四ツ目垣更新、竹垣更新
▽日光だいや川公園=キャンプサイト木枠更新
▽とちぎわんぱく公園=こどもの城遊具更新(設計)、ふしぎの城展示更新(設計)、エアコン更新、こどもの城屋根改修(設計)

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