商業・福祉施設が立地 都市計画/区域区分の変更へ 赤井川前三番地区(宮城県 東松島市)
[2023/5/27 宮城版]
東松島市は、赤井川前三番地区にスーパーマーケットやドラッグストア、福祉施設が立地することになるため、石巻広域都市計画の区域区分(線引き)変更に向けた準備を進めている。変更内容は保留解除と市街化区域への編入。計画変更は県が決定するため、31日に県に申し出を行う予定。来年5月ごろの市街化区域編入を目指す。同時期にはスーパーなどの建設に向けた開発許可や農振除外・農地転用許可なども下りる見通し。建築着工は来年12月ごろとなりそうだ。
市街化区域への編入を目指すのは、赤井川前三番地区の土地で面積が約1.5ha。現況はほぼ農地の状態。拠点法で保留地区となっているが、民間事業者による開発計画の実現性が高まったため、保留解除と市街化区域への編入を行う。
市は23日に本年度の第1回市都市計画審議会を開き、区域区分の変更について了承の答申を得た。このため、31日に県に申し出を行う予定。県が都市計画の変更を決定するまでは手続きに1年ほどかかる見通し。
開発計画を見ると、延べ床面積はスーパーマーケットが2418平方m、ドラッグストアが1118平方m、福祉施設が165平方mとなっている。ほかに駐車場などを整備する。敷地は市道小松赤井線や市道川前線に接している。
本年度から敷地造成工事や建物新築の実施設計を作成するとともに、開発行為の事前協議や許可手続き、農振除外・農地転用許可の協議や手続きを進める見通し。来年5月ごろにこれらの許可が下り、市街化区域への編入が決まり次第、造成着工する予定。建築着工は来年12月ごろを見込んでいる。
同地は市街化区域への編入に合わせて、第二種住居地域とする。このため、市は用途地域の変更や地区計画の決定に向けた手続きを進める。地区計画では、住居地域であるものの、店舗や福祉施設の立地を推進するため、住宅等の建築に一部の制限を設ける。これらは市街化区域の編入に合わせた同じタイミングで来年5月ごろに市が都市計画決定する予定だ。