新庁舎設計でプロポ 単体または設計共同体 参加申請は来月8日から(那須塩原市)
[2023/5/25 栃木版]
那須塩原市は、市役所新庁舎建設の基本設計・実施設計業務に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。ZEBの設計ができるか、行政庁舎の設計業務の実績を持つ業者などを対象とし、2者以上の設計共同体も可能とする。業務内容は基本・実施設計のほか、環境への配慮に関する計画や必要な設備の検討・設計、外構・緑化計画など。履行期間は契約日翌日から2025年5月30日までを予定し、提案上限額は3億1619万5000円(税込)に設定している。
参加資格は▽ZEBプランナー登録を完了して、ZEB化実現に向けた設計が実施できる▽2013年4月1日以降、国または地方公共団体が発注した延べ床8500平方m以上の行政庁舎の新築に関する基本設計および実施設計業務を元請で受注し、23年3月31日までに業務を完了した実績を持つ-などの条件を満たす、市の入札参加資格を有する業者とする。2者以上による設計共同体の応募も可能となっている。
参加申請書等の提出期間は6月8日から12日までで、市那須塩原駅周辺整備室へ持参、または郵送する(当日必着)。技術提案書等は7月18日から24日に提出し、2次審査としてプレゼンテーションおよびヒアリング審査を行って、審査結果は8月21日にも通知する。契約の締結は、8月25日を予定している。
市の新庁舎建設事業は、JR那須塩原駅近隣の前弥六南町7-1外の敷地面積約3万平方mを建設予定地としている。ここに整備する施設の規模は、新庁舎が延べ床1万7000平方m、車庫棟が約500平方mとし、高さは25m以下で構造種別は未定としている。
免震構造または制震構造の採用を想定しており、耐震安全性は構造体がI類、非構造部材がA類、建築設備が甲類とした。概算建築費は113億4600万円(税込、車庫棟や敷地北側駐車場用地整備等の外構工事含む)を見込んでおり、工期は25~27年度以内を構想する。
その他条件として▽新庁舎と車庫棟を通路で結ぶ▽車庫棟は職員15人程度の詰所、バス3台・一般車10台のスペース、防災倉庫、資材置場の設置を想定▽車両の主動線は、敷地南側の都市計画道路3・3・6弥六通りとする▽JR那須塩原駅周辺まちづくりの一環として調和した計画とする-などを挙げている。
今回委託する業務の内容は、基本設計や実施設計のほか、追加業務として▽積算業務▽関係法令のチェックシート作成▽関係機関との協議、関係法令等で必要な書類の作成・手続き▽建物内外装のトータルデザイン▽防犯設備計画▽防災計画、災害対策に必要な施設計画▽ユニバーサルデザインの採用計画▽環境保全、自然エネルギー採用など、環境への配慮に関する計画▽内部雷保護設備、通信設備、雨水排水利用設備などの必要な設備の検討および設計▽外構計画、緑化計画▽庁内会議、市民説明会の支援業務▽電波障害机上検討業務▽オフィス環境整備業務との調整業務▽敷地測量業務▽地質調査業務-などを行う。
履行期間は契約日翌日から、25年5月30日までを予定している。基本設計図は24年1月31日まで、基本設計成果図書は24年4月30日まで、実施設計図は24年12月27日まで、実施設計成果図書は25年5月30日までに提出する。
問い合わせは、市那須塩原駅周辺整備室0287-73-5175へ。