富津、蓮沼海浜公園の再整備計画検討プロポ(千葉県)
[2023/5/25 千葉版]
千葉県は24日、富津公園(富津市)と蓮沼海浜公園(山武市)の再整備計画検討業務について、委託事業者を選定するプロポーザルを公告した。民間活力の導入に向け、民間事業者からの提案内容をとりまとめ、施設配置や事業スキームなどを検討していくもので、委託料は2990万円を上限とする。6月15日まで応募を受け付けている。
県土整備部は、老朽化が進み、利用者が減少しつつある富津公園と蓮沼海浜公園について、公園の魅力向上を図り、活性化させるため民間活力を導入する方針だ。2022年度に策定した「再整備に向けた基本方針」を踏まえ、再整備計画の検討に着手する。
具体的には、理念やコンセプトを設定し、導入機能や施設の配置計画、導線計画、管理運営方法について検討を進め、再整備計画概要図をとりまとめる。
施設整備費など事業費を概算し、実現可能性の高い事業スキームやスケジュールを検討。関係機関との協議や検討会議の結果を踏まえ、再整備計画案を作成する。委託期間は24年3月19日まで。
プロポの応募資格として、県の物品等一般競争入札参加資格者・指名競争入札参加者の資格で、委託A等級に格付けされていることのほか、業務実績などを求めている。6月22日の選考委員会を経て、受託候補者を選定する予定だ。
県は昨年度、富津公園と蓮沼海浜公園を対象に、海辺の魅力を活かした民間活力導入による再整備の検討を進め、将来像や方向性を示した基本方針を策定した。
自然豊かな公園を生かした賑わいの創出を目指し、宿泊施設や飲食施設などの整備を検討していく方向性が示されている。
基本策定業務は富津公園を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)、蓮沼海浜公園をPwCアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)がそれぞれ担当している
県立富津公園は1966年に開設。東京湾に突き出た半島状5kmの砂州、富津岬の先端にあり、面積は約97ha。豊かな自然が広がり、明治百年記念展望塔やジャンボプール、室内温水プール、野外劇場、テニスコート、キャンプ場などで構成。砲弾試射場跡など近代遺構が点在している。
県立蓮沼海浜公園は1975年に開設。九十九里浜に沿い南北約4kmにわたる細長い形状をしており、面積は約38ha。公園内には県内最大級の屋外プール「ウォーターガーデン」や、36ホールのパークゴルフ場、子供の広場などがある。