通常総会で4車線化など要望採択 (東関道館山線期成同盟会)

[2023/5/24 千葉版]
 東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長・熊谷俊人知事)の通常総会が23日、千葉市内で開かれた。館山線の一部を構成する富津館山道路の早期4車線化など6項目を求める要望書を採択。夏ごろに政府や国会など関係機関に対して要望活動を展開する予定だ。 

 この期成同盟会は、県と沿線市町11団体で構成。東関東自動車道館山線の整備に向け、政府や国会への陳情・請願、関連幹線道路の一体的な整備促進に取り組んでいる。

 穴澤幸男副知事は、南房総市富浦までの全線4車線化や、富浦ICと館山市を結ぶ国道127号館富トンネルを含む川名・富浦地区の早期4車化に全力で取り組んでいく考えを示した。 

 来賓として駆け付けた豊田俊郎国土交通副大臣は、暫定2車線区間を4車線化することの必要性を訴え、予算確保に向けて取り組んでいくことを表明。猪口邦子参院議員や山本義一県議会副議長も協力する考えを示した。 

 議事では2023年度事業計画・予算案など3議案が原案通り了承された。役員改選では、会長に熊谷知事、副会長に森正一館山市長、石井宏子君津市長、池口正晃県土整備部長が就任。森副会長が要望書案を読み上げ、採択することが決まった。 

 富津市竹岡~南房総市富浦間の延長19.2kmは、一般国道の自動車専用道路「富津館山道路」として、暫定2車線で供用している。19年3月に富津竹岡IC~富津金谷IC間の一部区間3.4kmで、NEXCO東日本による付加車線設置が事業認可された。 

 国土交通省道路局が公表した「高速道路における安全・安心基本計画」では、全線が4車線化の優先整備区間に選定された。観光振興や防災力の向上のためにも、早期の4車線化が必要不可欠となっている。 

 要望事項は次の通り。
▽東関東自動車道館山線の一部を構成する富津館山道路について、早期の4車線化を図ること
▽東関東自動車道館山線の富浦から館山までについては、計画の具体化を図ること
▽富津館山道路の終点部である富浦ICから館山市内までの国道127号の館富トンネルを含む川名・富浦地区について、早期の4車線化を図ること
▽「アクアライン割引」に必要な予算を確保すること
▽防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保し、計画的に事業を推進するとともに、対策期間完了後も、国土強靭化に必要な予算・財源を通常予算とは別枠で確保して、継続的に取り組むこと
▽道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、新たな財源を創設するとともに、道路関係予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.