常盤平地域のまちづくり検討 公民連携も想定(松戸市)
[2023/5/20 千葉版]
松戸市は5月19日、常盤平地域まちづくり検討業務委託の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。常盤平駅生活圏(常盤平駅を中心とした生活圏域)を対象に、既往調査などに基づき、まちの再生の方針をとりまとめる。予定価格は1254万円(税抜き)。履行期限は2024年3月末まで。
松戸市都市計画マスタープラン(22年4月)では、市内を7つの地域に分けて、それぞれの地域別方針を設定。このうち、常盤平・五香松飛台地域では、建物の老朽化や人口減少・高齢化が進んでおり、低層住宅地については、宅地細分化の防止や緑化により環境の保全を図るほか、大規模住宅団地では、多様化なニーズに応じた再生を図るなど拠点の特長を生かしたまちづくりが必要となっている。
2017年度に常盤平地域におけるまちづくり基本構想を検討したものの、その後、総合計画や都市計画マスタープランを改訂、コロナ禍など社会情勢に大きな変化が生じたことから、改めて具体的なまちの再生の方針を定めることにした。
同業務では、現状の地区のまちづくり方針を整理し、土地利用や交通など地域の現状を把握。あらたに「常盤平駅生活圏」を設定し、ニーズ調査や専門家へのヒアリングなどふまえ、まちづくり方針を検討する。
将来像を実現するための手法については、地区計画や都市施設の整備など都市計画、財源確保に向けた公民連携手法などを検討、方向性や課題を整理する。
参加資格は、松戸市入札参加業者資格者名簿の「測量・コンサルタント」部門「土木・都市計画及び地方計画」に登載され、プライバシーマークとISO認証取得(9001)があることなど。
また、経験として、過去10年以内に、既成市街地におけるまちづくり基本構想の作成に関わる業務を履行した実績を求めている。
参加資格審査申請書を25日まで受け付け、確認結果を30日に通知。入札書を6月12日~15日に受け付け、16日に開札する予定だ。
17年度の「松戸市常盤平地区他まちづくり基本構想策定業務」はURリンケージが担当した。
市は、常盤平地域のまちづくりに向け、今年4月、街づくり課に「常盤平駅周辺まちづくり担当室」を新設している。
また、北小金駅周辺地区でも、まちの再整備を計画。北小金駅周辺地区都市再生整備計画策定業務の委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを進めている。