粟宮アンダーの用地着手 交付金事業 楡木バイパスII期は設計委託(栃木県道路整備課)

[2023/5/19 栃木版]

 県道路整備課は、当初予算で社会資本整備総合交付金に40億6700万円、防災・安全交付金に40億9200万円をそれぞれ計上した。社総交では、国道293号の楡木バイパスII期で高速道路横断部のボックスの設計を委託するほか、宇都宮茂木線の芳賀市貝バイパスの工事完成を目指し、このほど事業化した小山環状線の粟宮アンダーは用地買収に着手する。防災・安全交付金は引き続き、西那須野那須線の黒磯那須バイパスや大田原氏家線の親園佐久山バイパスの橋梁上部工を継続するほか、栃木環状線の今泉工区の用地取得にも力を入れていく。

 主な事業箇所を見ると、社会資本整備総合交付金は、「拠点間の連携・交流を支えるとちぎの道づくり」として、国道293号の楡木バイパスII期工区に継続して取り組む。本年度は、東北自動車道をアンダーパスするボックスカルバートの施工に向けて、設計をネクスコ東日本に委託して策定する。

 宇都宮茂木線の芳賀市貝バイパスは、道路改良工事に引き続き本年度は舗装工事を実施して、完成4車線での工事完了を図るほか、道路台帳の補正を行う。小山環状線の粟宮アンダーは、JR東北本線の踏切部を立体交差化(アンダー形式)するもので、本年度から埋蔵文化財調査や用地買収に着手する見通し。上高根沢氏家線の櫻野工区は、市道の拡幅工事に本年度から入っていく。

 「とちぎの成長・発展を支える社会基盤整備」は、国道121号の深津工区で産業団地関連の右折レーン設置に向けた工事を実施する。「広域連携事業」は、国道120号の清滝工区で日光宇都宮道路の清滝ICから細尾大谷川橋交差点までの3車線化を引き続き進めるほか、国道122号の神子内工区は線形改良工事を本年度中に完了させる。

 防災・安全交付金は、「とちぎの安全・安心を確保する強くしなやかな道路づくり」で国道461号の大山田下郷工区の拡幅を引き続き実施する。宇都宮那須烏山線の田野倉工区は、JR烏山線アンダー部の拡幅や田野倉交差点の改良を実施しており、本年度は残りの工事を実施して事業完了を図る。

 「防災・災害対策推進による災害に強い道路の整備」では強靭化に向けて、西那須野那須線の黒磯那須バイパスの那珂川橋(仮称)や大田原氏家線の親園佐久山バイパスの箒川橋(仮称)の、いずれも橋梁上部工を継続して実施する。

 本年度の交付金事業等の主要箇所は次の通り。(▽箇所名・工区・市町村=事業内容)
【社会資本整備総合交付金】
〈拠点間の連携・交流を支えるとちぎの道づくり〉
▽国道293号・楡木BPII期(鹿沼市)=測試、用地
▽主要地方道宇都宮茂木線・芳賀市貝BP(芳賀町、市貝町)=工事、測試
▽主要地方道小山環状線・粟宮アンダー(小山市)=測試、用地
▽主要地方道矢板那須線・泉工区(矢板市)=工事、測試
▽県道栃木環状線・今泉町工区(栃木市)=測試、用地
▽県道上高根沢氏家線・櫻野工区(さくら市)=工事、用地
〈とちぎの成長・発展を支える社会基盤整備〉
▽国道121号・深津工区(鹿沼市)=工事、測試、用地
▽県道結城石橋線・多功工区(上三川町)=測試、用地
▽県道境間々田線・平和・潤島工区(小山市、野木町)=工事、用地
〈広域連携事業〉
▽国道120号・清滝工区(日光市)=工事、用地
▽国道122号・神子内工区(日光市)=工事
▽主要地方道つくば益子線・長堤工区(益子町)=工事
▽主要地方道桐生岩舟線・五十部東工区(足利市)=用地
【防災・安全交付金】
〈とちぎの安全・安心を確保する強くしなやかな道路づくり〉
▽国道461号・大山田下郷工区(那珂川町)=工事、用地
▽主要地方道宇都宮那須烏山線・田野倉工区(那須烏山市)=工事
▽県道板荷玉田線・板荷小工区(鹿沼市)=用地
〈子どもたちの安全・安心を確保する通学路整備〉
▽国道119号・下鉢石町工区(日光市)=工事、測試、用地
▽県道佐野太田線・福居町工区(足利市)=用地
〈防災・災害対策推進による災害に強い道路の整備〉
▽国道293号・三輪工区(那珂川町)=工事、測試、用地
▽主要地方道西那須野那須線・黒磯那須BP(那須塩原市、那須町)=工事、測試、用地
▽主要地方道大田原氏家線・親園佐久山BP(大田原市)=工事

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