[2023/5/12　千葉版]

　柏市は5月11日、柏市立柏病院の現地建て替えに向けて、基本・実施設計業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルを公告した。施工者の技術協力を得るECI方式により、6階建て延べ2万0160平方ｍ程度の新病院を建設する。上限額は4億3600万円(税抜き)。履行期限は2025年3月まで。既存施設の解体を含む工事費として137億8000万円を概算している。

　柏市立柏病院再整備基本計画によると、病床数は、現在の200床から40床を増床し、240床を想定。事業手法は、工事の難易度を考慮、実施設計段階から施工者の技術協力を得るECI方式を採用する。

　同方式では、実施設計を設計事務所に発注し、24年度に建設業者を施工予定者(優先交渉権者)として選定。その後、実施設計に基づき建設工事を発注、契約する。開院は28年度ごろ。

　敷地面積は3万3620平方ｍ。用途地域と地区の指定は無し。

　耐震安全性の分類は、構造体「I類」、建築非構造部材「A類」、建築設備「甲類」とする。構造は未定。院内保育室200平方ｍ程度、救急隊研修スペース50平方ｍ程度を確保する。

　同業務では、基本設計と実施設計のほか、耐震診断、各種手続きなどの追加業務を担当する。

　参加資格として、13年4月から今年3月までに、200床以上病院の新築あるいは建て替えの基本設計または実施設計を完了した実績を3件以上求めている。

　参加意思表明を23日まで、技術提案書を7月4日まで受け付け、1次審査を14日に実施。2次審査を22日に開催し、審査結果を8月中旬ごろに公表する予定だ。

　なお、市では、施工予定者の選定支援など設計・開院支援等業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを別途進めている。上限金額は5450万円(税抜)。履行期限は25年3月まで。審査結果を6月1日に通知する予定だ。