4事務所で338億円 本県内の道路関係予算概要(関東整備局)
[2023/5/11 茨城版]
国土交通省関東地方整備局は、県内の道路関係予算概要をまとめた。関係する4事務所(常陸河川国道事務所、常総国道事務所、宇都宮国道事務所、北首都国道事務所)の県内事業費は総額338億9700万円となる。主な事業としては、東関道水戸線(潮来~鉾田)に198億円を投じて改良工事などを実施する計画。このほか、圏央道や牛久土浦バイパス、千代田石岡バイパス、結城バイパス、新宮橋架換などの整備も進めていく予定だ。
主な県内直轄事業の内訳は、改築事業では、▽東関道水戸線(潮来~鉾田)198億円▽国道4号春日部古河バイパス3億7100万円▽国道6号牛久土浦バイパス34億5000万円▽国道6号千代田石岡バイパス16億6000万円▽国道6号酒門町交差点立体1億2000万円▽国道6号東海拡幅5億5000万円▽国道6号大和田拡幅13億7500万円▽国道6号日立バイパス(II期)5億0800万円▽国道6号勿来バイパス5億4000万円▽国道50号結城バイパス3億3000万円▽国道50号下館バイパス10億2500万円▽国道50号協和バイパス1億8000万円▽国道50号桜川筑西IC関連(延伸)1億2000万円▽国道51号潮来バイパス7100万円▽国道51号神宮橋架替21億8300万円──とした。
このうち、東関道(潮来~鉾田)は常陸河川国道事務所と常総国道事務所、国道50号結城バイパスは常陸河川国道事務所と宇都宮国道事務所で事業を推進中。国道468号圏央道(久喜白岡JCT~大栄JCT間)は、整備局関係予算とは別に財政投融資を活用し、4車線化を進めている。
このほか、交通安全事業(I種)では国道6号小鶴西交差点周辺改良や国道50号泉町歩道橋整備、国道51号子生歩道整備に5億7000万円、交通安全事業(II種)では国道4号と国道6号、国道50号、国道51号の道路標識や区画線、CCTVなどに2億2900万円、電線共同溝事業では国道6号の田彦電線共同溝ほか11カ所に8億1500万円を確保した。
主な事業のうち、東関道水戸線(潮来~鉾田)では、潮来ICから鉾田ICまでの延長30.9km区間について、25年度から26年度の開通を目指し、橋梁上下部工事、函渠工事、改良工事及び跨道橋工事を進めている。常総国道事務所では本年度、関連工事でWTOによる6件の一般競争入札を予定し、第2四半期に両宿地区や野友地区の改良工事を発注する。
北首都国道と常総国道が進める圏央道では、久喜白岡JCTから大栄JCT間の延長92.2kmについて、26年度までの完了を目指し、NEXCO東日本と共同で4車線化事業を進めている。本年3月末には、久喜白岡JCTから幸手ICまでの延長8.5kmと境古河ICから坂東ICまでの延長9.1kmが4車線で開通。24年度中には、幸手ICから五霞ICまでの延長4.2km、つくば中央ICから牛久阿見ICまでの延長11.4km、阿見東ICから稲敷ICまでの延長6km、神崎PA(仮称)から大栄JCTまでの9.7kmが開通するもようで、本年度も橋梁上下部工事や改良工事などを進めていく。
昨年3月に南側の延長1.3km区間が2車線開通した国道6号牛久土浦バイパスでは、引き続きI期事業で調査設計や用地買収、II期事業で改良工事や橋梁上部工事、III期事業で調査設計と用地買収などを進める。第1四半期には、つくば市内の改良工事などを発注する予定だ。
このほか、国道6号千代田石岡バイパスで改良工事や橋梁上下部工事、国道6号東海拡幅で用地買収や環境整備工事、国道6号大和田拡幅で用地買収や改良工事、国道50号下館バイパスで改良工事や橋梁下部工事を推進。国道51号新宮橋架替では、橋梁下部工事や橋梁上部工事に着手する。このうち、潮来側橋梁下部工事はすでに公告となっており、9月20日の開札を予定している。
また、道路調査の見通しでは、国道6号小美玉道路(仮称)の都市計画・環境アセスメントを進めるための調査や、潮来IC周辺の交通拠点における調査などを予定する。