道の駅で用地測量 実施計画 木崎浄水場の拡張工事(那珂市)

[2023/5/9 茨城版]
 那珂市は、第2次総合計画に基づく23年度から25年度までの3カ年実施計画をまとめた。この計画では、23年度を初年度とする後期基本計画で掲げた新たなまちづくりの目標である「住みよさプラス活力あふれるまち」の実現に向け、5つの重点取組事項を設定。主要事業には四中学区コミュニティセンター整備事業や下菅谷地区まちづくり事業、木崎浄水場更新事業のほか、複合型交流拠点施設「道の駅」推進事業、その関連事業の菅谷飯田線道路整備事業などを進める。これらの事業費には、3カ年で合計473億6202万円を投じる見込みだ。

 実施計画の策定にあたっては、これまで取り組んできた「可能性への挑戦~那珂ビジョン~」を後期基本計画(23-27年度)へ統合し、行政運営の効率化を図る。そのうえで、「DXの推進」「活力あふれる魅力的なまちづくり」「SDGsの推進」「子育て世帯や未来あるこどもへの投資」「効果的・効率的な行政運営の推進」の5つの重点取組事項を設けて、今後3年間の方向性を定めた。事業費は23年度に153億9426万円、24年度に164億0971万円、25年度に155億5805万円を投じる。

 実施計画は、第2次総合計画のまちづくりの基本理念に基づいてまとめた。基本理念は、[1]すべての人が安心して住み続けられるまちづくり[2]共に助け合い支え合う、すべての人にやさしいまちづくり[3]すべての人が輝く、賑わいのあるまちづくり──とする。また、▽みんなで進める住みよいまちづくり▽安全で快適に暮らせるまちづくり▽やさしさにあふれ生きがいの持てるまちづくり▽未来を担う人と文化を育むまちづくり▽活力あふれる交流と賑わいのまちづくり▽行財政改革の推進による自立したまちづくり──の6つの施策を掲げ、施策別の方針に則している。

 本年度の主要事業は、5つの重点取組事項に沿って展開する。このうち、複合型交流拠点施設「道の駅」推進事業は、那珂IC周辺地域開発の一環として、国道118号の4車線化などで交流人口の拡大が期待されることから、那珂ICを活用したまちづくりを計画。道の駅は飯田押敷交差点北西側で、那珂インター線と菅谷飯田線(バードライン)に面した約4万5000平方mの敷地に整備する。建物の規模は約2880平方mを想定。農畜産物直売所や特産品販売コーナー、飲食施設、全天候型プレイゾーン、アスレチック遊具、高速バス停留所などを整備する考えだ。23年度には管理運営体制の構築を図るとともに、用地の測量や地質調査を行う予定で、28年度にオープンする見通しだ。

 木崎浄水場更新事業は、第2期工事に入る予定で、新たに配水池の整備工事に着手するとともに、門部取水場の発電機を更新する。第2期工事は23-25年度で実施し、施設の拡張工事を行って機能の増設と施設の耐震化を図る。24年度と25年度には導水管の布設工事や場内配水管布設工事、電気設備、自家発電システム設備、計装設備の改修工事などを実施する。

 四中学区コミュニティセンター整備事業は、日立土木・東康建設工業JVで本体工事を進めており、24年3月の完成を目指す。施設は菅谷地内の9865平方mの敷地に建設する。建物の規模はRC造2階建て、延べ1701平方m。1階には200人収容の多目的室や会議室2室、和室2室、調理室、児童室、管理事務室など。2階には会議室3室、菅谷まちづくり委員会事務室、市民活動団体支援室などを設ける。

 下菅谷地区まちづくり事業は、土地利用の促進を図って宅地化率を向上させるために、街区道路や生活道路などの整備を進めている。23年度は整備計画に沿って測量設計や道路の改良工事、用地の取得などを行う。

 菅谷飯田線道路整備事業は、道の駅推進事業の関連事業として行う。国道118号の拡幅に合わせて、那珂ICから国道118号までの延長約2200mの整備を進める予定で、23年度には測量作業を行う見込みだ。

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