動物公園の湿原・森林ゾーン再整備 基本計画策定プロポ公告(千葉市)

[2023/4/26 千葉版]
 千葉市は、動物公園の湿原ゾーンと森林ゾーンで再整備に乗り出す。25日に基本計画策定業務の委託先を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始した。委託限度額は2600万円。基本計画ではゾーニングや施設配置計画などの検討を進め、年度内にとりまとめる方針だ。

 同市では、2014年3月に策定した「千葉市動物公園リスタート構想」に基づく再整備を進めており、「湿原ゾーン」と「森林ゾーン」に着手する。

 対象エリアは湿原ゾーンが現鳥類・水系ゾーン(1万1000平方m)、森林ゾーンが現子ども動物園(600平方m)と現モンキーゾーン(1万1000平方m)、動物科学館がバードホール(300平方m)。

 改修の方向性をみると、湿原ゾーンではカピバラがいる広い池やハシビロコウの繁殖を目指す施設を想定。森林ゾーンでは、ゴリラの繁殖に適う環境整備を進めていく。バードホールでは植栽をリニューアルする方針だ。

 湿原ゾーンは既存建築物やインフラを可能な限り利用する方針。森林ゾーンでは、既存施設を撤去するなど大規模改修を計画している。

 基本計画では「湿原ゾーン」と「森林ゾーン」のゾーニングや動線、施設配置計画などを検討する。併せて、バードホールの植栽リニューアル設計をとりまとめる。委託期間は24年3月25日まで。

 プロポの参加資格として、市測量・コンサルタント入札参加資格者名簿の大分類「建築関係建設コンサルタント業務」または「土木関係建設コンサルタント業務」に登録されていることのほか、業務実績などを求めている。5月26日まで企画提案書などを受け付け、6月2日のプレゼンテーションを経て、6月中旬に審査結果を通知する。

 今後の整備スケジュールをみると、動物科学館では24年度にかけて改修を実施し、25年春のオープンを目指す。湿原ゾーンは26年度の着工、27年度内のオープンを計画。森林ゾーンは27年度に工事に着手し、完成エリアごとに順次オープンする予定。31年度内の全面オープンを目指している。

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