鹿沼市で処分場整備 循環型社会形成推進交付金 24市町1組合に13億円(環境省)

[2023/4/21 栃木版]

 環境省は、2023年度循環型社会形成推進交付金等の市町村配分額を公表した。本県では24市町1組合に、国費13億4828万円が内示されている。ごみ処理施設は、足利市や栃木市、鹿沼市および南那須地区広域行政事務組合の3市1組合で実施する廃棄物処理施設の改築や基幹的設備の改良、汚泥再生処理センターなどの整備や計画策定を支援する。浄化槽は23市町で1559基が内示され、このうち1135基が環境配慮・防災まちづくり浄化槽整備事業となっている。=2面に23年度の循環型社会形成推進交付金の内示内容

 栃木市は、浄化槽設置整備事業とごみ焼却施設およびリサイクルセンターの基幹的設備改良事業で、計6億3862万円が内示された。ごみ処理施設のとちぎクリーンプラザ(梓町456-32)の基幹的設備改良工事と第3期包括的業務は、エクシオグループ(東京都渋谷区)と事業契約を締結している。

 この施設は、リサイクルプラザとリサイクルセンターで構成するごみ処理施設で、老朽化が進行しているため基幹的設備改良工事を実施する。事業期間は、設計・施工期間が23年1月から26年3月まで、運営期間が23年4月から38年3月まで。

 足利市は浄化槽設置のほか、エネルギー回収型廃棄物処理施設およびマテリアルリサイクル推進施設の整備に関する計画支援事業で、あわせて2148万円が内示された。市は南部クリーンセンター(野田町826-1)を改築して新たなクリーンセンターを整備するため、総合評価方式による一般競争入札を公告。公設民営方式(DBO方式)で、9月下旬にも落札者を決定する。

 また鹿沼市は、環境クリーンセンター(上殿町695-7)の基幹的設備改良事業と最終処分場の2期埋立地工事に3億8617万円が内示された。粗大ごみ処理施設の基幹的設備改良工事は川崎重工業(本社・東京都)で進めており、一般廃棄物最終処分場(鹿沼フェニックス)は第2期埋立地の整備を本年度から2カ年で実施する。

 南那須地区広域行政事務組合は、汚泥再生処理センターの施設整備に関する計画支援事業で215万円が配分された。保健衛生センター(大桶444)内のごみ処理施設やし尿処理施設の移転整備を構想しており、本年度はし尿処理施設の整備基本計画を策定する。

 浄化槽は、環境配慮・防災まちづくり浄化槽整備推進事業が鹿沼市や壬生町、芳賀町を除く22市町に内示され、全1559基のうち1135基を占めて同事業が浄化槽整備の主流になっている。

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