蕗原ポンプ場の設備工事 2件に分離し年内発注へ(千葉県市原市)

[2023/4/21 千葉版]
 千葉県市原市は、八幡市街地の浸水被害を軽減するため、蕗原(ふきはら)ポンプ場の建設を進めている。飛島・進和JVで土木工事が本格化しており、機械・電気設備工事を年内に発注する方針だ。設備工事については、本年度予算で25年度までに総額19億8620万円の継続費を設定。雨水を集める蕗原中央幹線については、実施設計に着手し、2024年度の着工を目指す。

 蕗原排水区は、八幡市街地の山側に隣接する市街化調整区域。この区域の排水は、既存の水路を通じて八幡市街地に流出される。台風や大雨などにより、二級河川村田川の水位が上昇した場合、自然排水が難しくなる。

 そのため、雨水を蕗原中央幹線で集め、蕗原ポンプ場から村田川に強制排水することで、八幡市街地の浸水被害の軽減を図っていく計画だ。

 ポンプ場は八幡字石塚地区の県立市原八幡高等学校付近に整備する。ポンプ場では1分当たりの処理能力104m3のポンプ2基を先行整備する。段階的に2基を増設し、排水能力416m3を確保したい考えだ。

 土木工事は22年度から飛島・進和JVが進めている。設備工事は機械設備と電気設備に分離し、第3四半期に一般競争入札・総合評価落札方式で発注する予定。機械設備は雨水ポンプや自動除塵機、電気設備は受変電設備や運転操作設備などを想定し、工期はいずれも880日間を見込む。

蕗原中央幹線の
実施設計に着手

 同市は20日、蕗原中央幹線実施設計(雨水詳細)業務について、委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを開始した。対象となるのは、市道八幡草刈線から県道八幡菊間線までの延長435m。口径2000mmを推進工法で整備する計画だ。年度内に実施設計をとりまとめ、24年度の着工を目指す。工期は2カ年程度を想定している。

 一般競争入札の参加資格として、市入札参加資格者名簿の土木関係建設コンサルタント(下水道)に登録されていることなどを求めている。28日まで参加申請、5月9日~11日に入札書を受け付け、15日に開札する予定だ。

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