千葉サイクル会館を大規模改修 基本設計に着手(千葉市)

[2023/4/20 千葉版]
 千葉市は、千葉競輪場の選手宿舎「千葉サイクル会館」の大規模改修に乗り出す。基本設計や工事計画の策定業務を第1四半期に希望型指名競争入札により委託する方向で検討している。競輪事業施設整備基金を活用し、初めて大規模改修を施す計画。2025年度の着工を目指す。

 千葉サイクル会館は、2020年3月に改訂した市公共施設等総合管理計画で計画的保全施設に位置付けられている。大規模改修の経費は、19年度に創設した競輪事業施設整備基金を活用する方針。23年度末の基金残高は約10億円を見込んでいる。

 市公営事業事務所によると、大規模改修では、空調機器を中心とした設備機器の更新や、宿泊室以外の事務所などのレイアウトの一部変更を計画している。

 年度内に基本設計や工事計画をとりまとめ、24年度に実施設計を進め、25年度の着工を目指す。工期については設計の中で、具体的な検討を進めていく。

 22年度に外部改修工事として、外壁の改修や屋上防水、機械式駐車場の撤去などを実施。施工はストラクス(千葉市美浜区)、実施設計はアイダブルエー(千葉市稲毛区)が担当した。

 中央区松波1丁目にある千葉サイクル会館は1996年2月に完成。建物の構造・規模はSRC造地下1階地上6階建て延べ5144平方m。施設は1階がロビーや事務所、2階が食堂や休養・マッサージ室、娯楽室、トレーニング室、3~6階が宿泊室で構成。千葉競輪に参加する競輪選手の宿舎となっており、競輪開催日以外にも団体の宿泊研修や会議などで利用できる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.