千葉中央地区の防波堤設計 船橋地区で護岸や胸壁改良(国交省千葉港湾)
[2023/4/15 千葉版]
国土交通省千葉港湾事務所は14日、2023年度の事業概要を発表した。千葉港千葉中央地区では複合一貫輸送ターミナルの整備に向け、岸壁の本体工を進めるほか、防波堤の設計に着手する。千葉港海岸船橋地区では護岸や胸壁の改良に向けた設計や工事が本格化する。
千葉港千葉中央地区の複合一貫輸送ターミナル整備事業に12億8000万円を配分。貨物需要の増大に伴う内航RORO船の大型化に対応するとともに、大規模地震に対する耐震性能をもつ複合一貫輸送ターミナルを整備する計画だ。本年度は岸壁(水深9m)の撤去工や本体工、地盤改良工、上部工などを実施するほか、防波堤の設計に着手する。
千葉港海岸直轄海岸保全施設整備事業に8億3000万円を計上。船橋地区で高潮による大規模浸水被害や首都圏直下地震など大規模地震、海岸保全施設の老朽化に対応するため、施設のかさ上げや耐震性の確保、老朽化対策を進めていく。本年度は護岸改良に向けた調査・設計や本体工、胸壁の改良や水門整備に向けた調査・設計を予定している。
東京湾の海洋環境整備事業に1億5000万円を充てる。清掃兼油回収船「べいくりん」による浮遊ゴミの回収や油の除去を行うとともに、モニタリングポストによる水質の連続観測などに取り組む。