仙台東道路の構造検討 業務委託へプロポを公告 IC設置など考察(仙台河川国道)
[2023/4/14 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、本年度も「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」を委託し、新設を計画している仙台東道路の構造やインターチェンジ(IC)設置などを検討する。新たに交通シミュレーションなども実施する。プロポは13日付で手続きを開始した。5月24日まで参加表明書や技術提案書を受け付け、審査して委託先を決定する。
仙台東道路は、仙台市の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路に指定されている。起終点は、既存の仙台東部道路と仙台西道路を直結することで決定している。引き続きより具体的なルート帯や構造案を検討していく。
整備パターンについては、新設の地上案や地下案のほか、既存の道路を機能強化する案など複数を想定している。これらの案を県や仙台市などに示して意見聴取しながら最適かつ現実的なルート・構造を選ぶ。
道路整備に向けては計画段階評価を進めている段階。これまで社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会を2回開催し、有識者と協議して起終点などを決めてきた。
今回の業務では、道路構造の検討や、IC設置と接続の検討、交通シミュレーション、概略ルート・構造の検討を行い、同委員会の資料を作成する。履行期間は2024年2月29日まで。
接続は東部道路と西道路へのそれぞれに対して、どのような位置にどのような方法で結び付けられるかを考える。交通シミュレーションは、都市計画道路宮沢根白石線から国道4号の間で下した場合に交通の流れにどのような影響があるかについて、暫定的に2つのケースを試みる。
プロポで技術提案を求める評価テーマは▽仙台西道路との接続箇所について、実現可能で効率的な施工方法の選定や、施工に伴う仮設・交通の処理にかかる費用を算出する際の着眼点▽客観性が高く、地域との合意形成を得られる評価項目の整理を行い、ルート帯・構造案の検討・立案を行う上での着眼点──となっている。
プロポの参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。
ちなみに今回の業務は、仙台東道路だけに留まらない仙台都市圏の幹線道路について検討することになっている。
昨年度は「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」をパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。同社にはそれ以前にも仙台都市圏道路設計業務などを委託したことがある。これらの業務内容は、延長9kmの道路予備設計や、複数箇所に及ぶ平面交差点とダイヤモンド型インターチェンジ(フルランプ型、ハーフ型)の予備設計などだった。