消防本部で改修工事 当初予算 新消防署建設の用地測量(常総広域事務組合)
[2023/4/14 茨城版]
常総地方広域市町村圏事務組合(管理者・松丸修久守谷市長)の当初予算は、対前年度当初比2.3%増の68億1238万円となった。主な事業には消防本部の改修工事費や消防署2施設の改修設計委託料、新消防署整備に向けた用地測量委託料などを盛り込んだ。
主な事業のうち、消防施設費では消防本部・水海道消防署庁舎の改修工事費に23-24年度の2カ年で総額3億0206万円の継続費を設定した。この工事は施設の老朽化を受けて更新を実施するもの。空調設備では灯油式から電気式へ更新を行う。また、庁舎の改修としては、照明のLED化や雨漏り補修、給排水設備の更新などを予定する。施設の構造・規模はRC造一部S造2階建て、延べ1620平方m程度。実施設計は増山栄建築設計事務所(つくば市)が策定した。
つくばみらい消防署と南守谷出張所では、改修工事の実施設計を行う。工事内容は空調更新や外壁改修、車庫の吹き付け塗装、屋上防水、ホースリフターの改修などを予定する。設計委託料はつくばみらい消防署(RC造2階建て、延べ779平方m)に549万円、南守谷出張所(RC・一部S造2階建て、延べ495平方m)に348万円を確保した。年度内に設計をまとめ、来年度に工事を行う予定となっている。
消防関係ではこのほか、みらい平消防署(仮称)の整備に着手する。敷地測量委託料157万円と不動産鑑定委託料75万円を計上。これは消防力の適正配置としてみらい平に新たに消防署を整備するもの。建設地や整備スケジュールなどについては、調整を進めている段階だという。
防災センター費では外壁改修工事実施設計委託料に291万円を予算化。工事は屋上防壁や外壁改修などを予定する。施設の構造・規模はRC造一部S造2階建て、延べ1116平方m。ただし、同組合では施設の長寿命化も視野に入れており、検討の結果、改修から長寿命化に変更する可能性もあるとしている。
障害者福祉費では、常総ふれあいの杜の屋根・外壁改修工事実施設計委託料に346万円を確保。改修は外壁や屋上防水を予定する。施設の構造・規模は木造平屋3132平方mとなる。本年度中に設計をまとめ、24年度に改修工事を行う。
同組合は守谷市野木崎地内に位置し、常総市と取手市、守谷市、つくばみらい市の4市で構成する事務組合。敷地内には、常総環境センターのほか、常総運動公園や常総広域地域交流センター「いこいの郷常総」、生ごみ堆肥化施設の守谷事業所が立地する。このほか、常総広域消防や防災センター、障害者支援施設「常総ふれあいの杜」などを運営している。