浸出水処理施設を延命化 2024年度に着工(八千代市)
[2023/4/8 千葉版]
八千代市は、浸出水処理施設の基幹的設備改良工事に着手する。事業手法は性能発注方式。稼働から29年が経過、早急な施設の整備や延命化が必要となっていることから、大規模改修工事に必要な発注仕様書作成業務の委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを進めている。2024年度から2カ年事業として施工する予定だ。
八千代市清掃センター浸出水処理施設(八千代市上高野1667番地)は、供用中の第3次最終処分場(埋立容量14万1000立方m)と、埋立完了している第2次最終処分場の浸出水を処理する施設として1994年3月に竣工した。
1日あたりの処理能力は80立方m。調整槽容量は1500立方m。水処理方式は、回転円板生物処理+凝集沈殿処理+砂ろ過処理+活性炭吸着処理。元施工は住友重機械工業。
発注仕様書作成業務の主な内容は▽設計(浸出水処理施設の検討、設計図面の作成、見積徴取)▽発注仕様書作成▽報告書作成▽打合せ協議──。
履行期限は24年3月までだが、工事予算要求資料として本年9月末までに概算工事費を算出してもらう。
参加資格は、八千代市競争入札参加資格者名簿の「土木関係建設コンサルタント業務」に登載され、国または地方公共団体の発注した士木関係建設コンサルタント業務を履行した実績があることなど。
参加申請書を10日まで受け付け、確認通知書を11日に発行。入札書を21日~25日に受け付け、25日に開札する予定だ。
20年3月策定の「八千代市一般廃棄物処理施設整備に関する方針」では、新施設整備と基幹的設備改良の2案を比較。財政負担などを総合的に考慮した結果、躯体調査を実施し、基幹的設備改良が可能であれば同案を採用するとしていた。税抜きの概算工事費は5億8008万円。
20年度の躯体調査と22年度の長寿命化計画策定業務は、国際航業(東京都新宿区)が担当している。