トイレ改修にDB導入 洋式化を3年前倒し(千葉県教育庁)
[2023/4/7 千葉版]
千葉県教育庁は、県立学校のトイレ改修事業を加速する。2023年度予算で11億7960万円を計上するとともに、6億0700万円の債務負担を設定した。設計・施工一括発注方式(DB方式)を導入して、洋式化率100%の達成時期を3年間前倒す考えだ。
県立学校の多くは、昭和50年代に建築され、洋式トイレが少ない状況となっている。長寿命化計画に基づく大規模改修を実施するほか、県立高校のトイレを全面改修することで、トイレ環境の改善に取り組んでいる。併せて、県立学校の和式トイレの洋式化を進めていくことで、トイレ洋式化率の向上を目指す。
23年度予算では、トイレ先行改修事業に8億2460万円を配分するとともに、限度額6億0700万円の債務負担を設定している。
長寿命化計画の整備計画で大規模改修I・II期の対象校とならない高校の普通教室棟を対象に、トイレ1系統を全面的に改修する。7校の工事、5校の設計に着手する。
DB方式を活用して、洋式化率100%達成の時期を3年間前倒し、29年度とする方針だ。対象となるのは約70校。本年度は、DB方式の早期導入に向けて、事業計画や要求水準の検討などの業務を包括的に担当するコンストラクション・マネジメント(CM)業務を委託する。
和式トイレ洋式化事業では3億5500万円を予算化。高校116校と特別支援学校20校で、長寿命化対策事業やトイレ先行改修事業の整備対象とならない和式トイレを洋式便器に交換する計画だ。