小美玉道路で調査 国道6号整備検討会が第6回会合
[2023/4/7 茨城版]
国土交通省関東地方整備局と県土木部で構成する「県国道6号道路整備検討会」は3月に第6回会合を開いた。会合では、県内の国道6号に対する最新の事業実施環境を確認したほか、区間ごとの当面の進め方案が示された。このうち、小美玉道路(仮称)で都市計画決定などに向けて調査を行うほか、東海拡幅で環境整備を推進することなどを盛り込んだ。
この検討会は、直轄国道の整備率が著しく低い国道6号の県内未整備区間について、周辺の交通状況を踏まえた交通の円滑化を図るよう、整備方針を検討するため、調査に着手することが18年3月に国交省より示されたことなどを受け、同年12月に設置された。バイパスや拡幅など事業中箇所に関する整備促進や、未事業化区間の早期事業化を目指し、整備方針などの検討を進めている。
今回の会合では、都市計画決定済の未整備区間について、周辺状況を勘案しつつ事業実施に向けた検討を行うことを示した。このうち、未整備(2)の国道6号小美玉道路では、都市計画決定や環境アセスメントを進めるための調査を行う。また、東海拡幅では環境整備や調査設計を進め、日立地区の未整備区間(3)では、都市計画決定に向けて引き続き、関係者と準備を進めるとした。
検討会では、引き続き交通状況に応じて適宜検討会を開催し、議論を進めていく。
以下、各区間の概要と当面の進め方は次の通り(▽整備状況・事業名=[1]将来形に対する状況[2]都決状況[3]事業状況[4]区間ごとの進め方)。
▽勿来バイパス(L1.9km)=[1]2車線事業中(15年事業化)[3]調査設計・用地買収・工事を推進
▽未整備(日立~北茨城地区)=[1]全線未整備[2]未都決[4]今後優先区間の絞り込みに向けた検討を行う
▽日立バイパスI期(L約4.7km、現道部)=[1]暫定2車線(08年開通)[4]周辺状況を勘案しつつ事業実施に向けた検討を行う
▽日立バイパスII期(L3km)=[1]暫定2車線事業中(12年事業化)[3]調査設計・用地買収、環境整備を推進
▽未整備(3)(日立地区)=[1]全線未整備[2]一部未都決[4]都市計画決定に向け、関係者と準備を進める
▽大和田拡幅(L3.3km)=[1]4車線事業中(06年事業化)[3]調査設計・用地買収・工事を推進
▽榊橋(L2.3km)=[1]4車線完成(07年完成)
▽東海拡幅(L3.1km)=[1]4車線事業中(19年事業化)[3]調査設計、用地買収、環境整備を推進
▽勝田拡幅(L8km)=[1]4車線完成(1974年完成)
▽水戸バイパス(L13.5km)=[1]4車線完成(1973年完成)
▽水戸バイパス(酒門立体)=[1]21年事業化[3]調査設計を推進
▽茨城町バイパス(L約7.8km)=[1]暫定2車線(1990年完成)[4]周辺状況を勘案しつつ事業実施に向けた検討を行う
▽未整備(2)(石岡~小美玉地区、約10km)=[1]全線未整備[2]一部未都決[3]23年3月に対応方針案示す[4]都市計画決定・環境アセスメントを進めるための調査を実施する
▽千代田石岡バイパス(L5.8km)=[1]4車線事業中[3]調査設計・用地買収・工事を推進
▽未整備(1)(かすみがうら地区、L約8km)=[1]全線未整備[4]周辺状況を勘案しつつ事業実施に向けた検討を行う
▽土浦バイパス(L8.8km)=[1]4車線完成(17年開通)
▽牛久土浦バイパス(L15.3km、現道部)=[1]4車線事業中(一部暫定2車線供用、I期1992年、II期2014年、III期2018年事業化)[3]調査設計・用地買収・工事を推進
▽藤代バイパス(L約6.1km)=[1]暫定2車線(05年開通)[4]周辺状況を勘案しつつ事業実施に向けた検討を行う
▽取手~藤代拡幅(L3.5km)=[1]4車線完成(1985年開通)