本県補助に788億円 新年度事業箇所 宇高BPや巴波川激特など(関東地整)
[2023/4/6 栃木版]
国交省関東地方整備局の2023年度予算は、直轄事業が4630億0400万円、補助等事業が1兆2593億9400万円の1兆7223億9800万円で、補助・交付金事業のうち本県には788億3300万円と、ゼロ国債の事業加速円滑化で37億円が配分される。本県の主な事業箇所を見ると、道路は直轄で国道4号の改築や日光川治防災を引き続き進めていくとともに、国道4号の電線共同溝事業に10億2000万円などを予算化。補助事業は国道408号の宇都宮高根沢バイパスに19億9000万円などのほか、県の通学路緊急対策で28億4000万円、橋梁長寿命化修繕計画で30億2300万円を配分する。河川は渡良瀬川の特定構造物改築事業などのほか、巴波川の激特事業で41億6000万円を予算化する。=2~3面に本県の事業箇所
道路局の直轄事業では、道路改築で国道4号の矢板拡幅に4億1400万円を配分し、調査設計や用地買収などを実施する。同じく国道4号の矢板大田原バイパスは、事業費2億1000万円で調査設計を実施。西那須野道路は、6億8700万円で調査設計や公共補償、歩道橋工事、電線共同溝工事を実施する。国道121号日光川治防災は調査設計を予定し、事業費3億1500万円を確保している。
また交通安全対策は、国道4号の対策に6億1800万円、国道50号に2億0500万円を予算化した。国道4号の粟宮歩道整備(小山市)は1億3100万円で調査設計や用地買収、および工事を実施し、雀宮(駅北)歩道整備(宇都宮市)にも1億6600万円など配分する。
電線共同溝事業は、下野市薬師寺電線共同溝(下野市)に2億円、下野市笹原電線共同溝(下野市)と下古山・茂原電線共同溝(下野市、宇都宮市)、平出工業団地電線共同溝(宇都宮市)に各1億円など、あわせて10億2000万円を確保した。下野市薬師寺電線共同溝は本年度、本体工事を予定している。
補助事業は、県の国道408号の宇都宮高根沢バイパスに19億9000万円、真岡~宇都宮バイパスに3億7300万円、真岡南バイパスに4億9200万円を配分するほか、国道294号二宮拡幅にも3億1900万円を予算化した。新規の(仮称)足利スマートICアクセスは、県の(仮称)竜舞足利線と足利市の(仮称)足利スマートインター線にそれぞれ2000万円を予定。宇都宮市の都市計画道路大通りの駒生町工区には、5億9700万円を予定する。
無電柱化推進計画事業は、国道121号天神町工区ほか1路線(鹿沼市)などに15億2900万円を配分。交通安全対策(通学路緊急対策)は、県に28億4000万円、宇都宮市に3億0100万円、足利市に1億7000万円などを予定する。踏切道改良計画事業は、第一大田原街道踏切道(大田原市)に2億2400万円などとなっている。
道路メンテナンス事業は、橋梁長寿命化修繕計画で県に30億2300万円、宇都宮市に4億7800万円、真岡市に1億7300万円、大田原市に1億1300万円などを配分する。また、道路附属物等長寿命化修繕計画で県に2億5300万円、足利市に8800万円などを配分する。
水管理・国土保全局の直轄事業は、河川改修事業に渡良瀬川下流5億4000万円、渡良瀬川上流6400万円、鬼怒川16億7000万円などを予算化。渡良瀬川は足利市野田町地区で堤防整備、佐野市村上町地区と足利市奥戸町地区で低水護岸や河道掘削などを実施する。渡良瀬川上流の特定構造物改築事業には1億1700万円を予算化し、中橋の橋梁下部工を実施する。
県の補助事業は、河川激甚災害対策特別緊急事業で巴波川(栃木市)に41億6000万円、秋山川(佐野市)に4億6000万円を配分。大規模特定河川事業では、杣井木川(小山市)に1億9000万円、旗川(足利市)に9600万円などを予定する。
直轄砂防事業は、日光砂防事務所の荒沢砂防堰堤群の砂防堰堤工に2億1300万円、華厳上流砂防堰堤の砂防堰堤工に1億2000万円など、計15カ所に32億9500万円を予算化。渡良瀬川河川事務所にも、仁田元川砂防堰堤改築の砂防堰堤工に2億3100万円、足尾管内砂防施設改築の砂防堰堤工に1億3500万円など、6カ所に5億9100万円を計上する。
下水道事業は、栃木市の永野川左岸第1排水区大規模雨水処理施設整備事業に7988万円(国費3994万円)、小山市の大行寺地区大規模雨水処理施設整備に9億3869万円(国費4億6934万円)などを予定する。
都市局は、都市再生・地域再生整備事業で真岡市の真岡市役所新庁舎周辺地区に13億9880万円(国費6億9940万円)、小山市の大谷地区に9億4230万円(国費4億2400万円)、宇都宮市の宮原運動公園周辺地区に7億0880万円(国費3億2060万円)などを配分する。