日建と6.3億円で随契 市立医療センターの実施設計(船橋市)
[2023/4/6 千葉版]
船橋市は、市立医療センター等建替工事実施設計業務を日建設計(東京都千代田区)に委託した。契約方法は随意契約。税込みの契約額は6億3855万円。履行期限は2024年3月末まで。同社が担当した基本設計の概要によると、病院本棟の構造・規模は、S造一部SRC造(免震構造)7階建て・塔屋2階建て延べ5万3650平方m。病床は原則個室とし、500床を確保する。概算工事費(税込)は約560億円。24年度に着工、27年度の開院を目指す。
建設予定地は、23年度中に取得する海老川上流地区土地区画整理事業地区内の保留地。敷地面積は4万4674平方m。
敷地内には、病院本体棟のほか、熱源設備を設置するエネルギーセンター(RC造2階建て・塔屋1階建て延べ1060平方m)、自走式立体駐車場(S造6階建て延べ1万5690平方m)、職員専用保育所(S造平屋320平方m)、ドクターカーを配備する救急ステーション(S造2階建て延べ820平方m)を整備。新駅方面となる南側にロータリーを、敷地北側に平面駐車場を配置する。
概算整備事業費は総額約709億5000万円。内訳は、設計・工事監理が15億2000万円、駐車場など附属施設を含む工事費が560億円、医療機器等整備費が74億円、移転費用などが1億7000万円、用地取得費が58億6000万円。
このうち、工事費の内訳をみると、病院本棟に438億円、エネルギーセンターに35億円、立体駐整備に24億円、院内保育所に3億円、建物下液状化対策を含む地盤改良に35億円、敷地造成に5億円、平面駐車場など外構に20億円を見積もっている。
工事費は、資材高騰などに伴う建設コストの増、感染症に備えた体制の構築、病床の原則個室化、災害拠点病院としての機能や仕様の採用などにより、基本計画時の約290億円に比べ93%(約270億円)の増となっている。