清原球場改修へ調査 体育施設整備事業 明保野体育館に空調整備(宇都宮市)
[2023/3/28 栃木版]
宇都宮市は、2023年度の体育施設の整備事業で、整備中の宮原運動公園野球場の改築工事を進めるほか▽北西部地域体育施設の基本設計▽明保野体育館の空調設置工事▽河内総合運動公園屋内プールの特定天井改修工事▽河内体育館の空調設置設計▽スケートセンターの空調設置設計▽清原球場の大規模改修に向けた調査・検討業務▽スポーツ施設の劣化状況等調査業務-などを行う。23年度当初予算では、体育施設等整備費に21億7236万円を計上したほか、明保野体育館空調設置工事で1億1948万円、河内総合運動公園屋内プールの特定天井改修工事で4866万円の債務負担行為を設定している。
整備基本計画によると、北西部地域体育施設は基本設計先行型DB方式で新里町地内に体育館と運動場を整備するとしており、一括発注に向けた事業者調査や要求水準を決定した後、23年度に事業者を募集・選定する。24~26年度に実施設計や工事を行い、26年度から供用開始する。
明保野体育館(明保野町7-9)については、アリーナに空調設備が未設置となっているため新たに整備する。設計は、池澤設計(宇都宮市)が担当。下半期にも着工して、24年度までの2カ年で工事を行う。
河内総合運動公園(白沢町1791-3)内にある屋内プール(ドリームプールかわち)は、非構造物の耐震化を進めるため、特定天井の改修工事を実施する。設計は公和設計(宇都宮市)が担当しており、秋以降にも着工して24年度早期の完成を目指す。
河内体育館(岡本町3225)も空調が未設置の施設であるため、施設全体的に空調設備を整備する。またスケートセンター(城南3-15-32)は、リンクに空調設備を整備する。2施設ともに、早期の整備工事を目指す。
清原球場(清原工業団地14)は、施設の老朽化に対応するため、施設の全体的な大規模改修を行う。現在のところ、雨漏り対策の防水、部屋の増改築、観客席の改修、照明設備のLED化、観客席の個別席増設などを構想している。
当初の計画では、本年度に基本設計に着手するとしていたが、施設を確認した結果、老朽化が進行し東日本大震災で被災した箇所もあったため、改めて調査を行うこととした。施設の構造等の調査を行って整備内容を検討し、これまでの構想も含めて整備内容を精査するという。整備スケジュールは、検討内容がまとまってから明らかにする。
このほか、市では市全体のスポーツ施設の改修・整備に向けた劣化状況の調査も行う。この調査結果を基にして、整備内容を検討する。