6工種の総合点数変更 入札制度見直し エコ通勤認証も評価(宇都宮市)
[2023/3/27 栃木版]
宇都宮市は、2023年度の建設工事等の入札契約制度を見直し、等級区分を設定している7工種のうち土木、建築、舗装、管、電気、造園の6工種の総合点数を変更した。入札参加資格者は工事が1126者(うち市内452者)、コンサルが477者(うち市内122者)で、前回よりも減少した。主観的事項の審査項目は、社会貢献度・地域貢献度でエコ通勤優良事業所の認証も評価の対象に加えている。 =6-9面に建設工事とコンサル業者の格付け一覧
市は7工種で格付しており、建設工事における等級区分は、土木がA~Dの4等級、建築、舗装、管工事、電気はA~Cの3等級、造園ととび・土工・コンクリート工事はAとBの2等級とした。
A等級の発注標準金額は、土木が3000万円以上、建築1500万円以上、電気1400万円以上、管工事900万円以上、舗装850万円以上、造園500万円以上、とび・土工・コンクリート工事450万円以上となっている。
等級を区分する総合点数は、経審の客観点数と市が独自に設定している主観点数の総和により算出するほか、入札参加停止措置があれば停止期間によって減点される。
総合点数について、土木はA等級で10点増の980点以上に引き上げ、C等級で740点以上と10点引き上げた。建築はA等級が900点以上で20点引き下げており、BとC等級は各10点引き下げている。舗装は、A等級を10点引き上げた。管はA等級が940点以上で10点引き上げた一方で、B等級が770点以上940点未満、C等級が770点未満と変更している。電気はBとC等級で10点引き上げ、造園は各等級で10点引き上げた。
AとBに区分し格付している建設関連業務委託の測量と補償関係コンサルタント業務は、総合点数、発注標準金額とも変更なしとなった。
市の建設工事における主観的事項の審査項目では、[1]技術力に対する評価(工事成績評点と優良建設工事表彰状況、上限136点)[2]安全対策(建設業労働災害防止協会加入状況、上限12点)[3]品質確保・環境配慮対策(ISO、エコアクション21、ECOうつのみやの取得、上限20点)[4]災害対応(消防団協力事業所や防災協力事業所などの災害時における市への協力体制、上限12点)[5]社会貢献度・地域貢献度(障害者雇用、女性の職場における活躍、宇都宮市健康づくり事業者表彰受賞実績、エコ通勤優良事業所認証など、上限30点)-の5項目に加え、3カ月未満から6カ月以上の3段階による入札参加停止期間に応じ2~6点の範囲で減点される。
コンサルでは、[1]品質確保・環境配慮対策(ISO、エコアクション21、ECOうつのみやの取得、上限20点)[2]災害対応(消防団協力事業所や防災協力事業所などの災害時における市への協力体制、上限12点)[3]社会貢献度・地域貢献度(障害者雇用、女性の職場における活躍、宇都宮市健康づくり事業者表彰受賞実績、エコ通勤優良事業所認証など、上限30点)-3項目とし、同様に入札参加停止期間により2~6点の範囲で減点になる。