京成電鉄グループを選定 県有地の事業予定者(新鎌ケ谷駅前)
[2023/3/24 千葉版]
県企業局は、新鎌ケ谷駅に隣接する県有地7083平方mの事業予定者として、京成電鉄・東武鉄道・大和ハウス工業・東方地所共同事業体を選定した。代表企業は京成電鉄。地下1階・地上6階建て延べ約9900平方mの商業棟のほか、14階建ての住宅棟、にぎわいの広場、緑の広場の整備を提案している。提案価格は、分譲予定価格12億8058万9000円に対して31億円。2026年度の開業を見込んでいる。
今回の公募には3事業者が参加。14日の審査委員会では、価格のほか、にぎわいの創出などの事業内容についても評価し、事業予定者として京成電鉄グループを決定した。
計画では、東側(初富側)に飲食店、物販店などの商業施設と駐車場で構成する商業棟、西側に住宅棟(集合住宅)を配置する。また、南北自由通路(幅員8m)の南側に「にぎわいの広場」を、東西通路(幅員4m)の西側に「緑の広場」を整備、駅利用者の利便性や駅周辺の回遊性の向上を図る。
分譲地は、新鎌ケ谷駅前の土地4筆。用途地域は商業地域。建ぺい率は80%、容積率は400%。西側一部(第1種住居地域)は、建ぺい率60%、容積率200%。
募集条件として、商業・情報・娯楽など多様な機能を複合的に備えた施設、駅の南西・北西地区を往来できる南北自由通路と東西通路の整備を設定している。
県有地の利活用については、芝田裕美鎌ケ谷市長が熊谷俊人知事に要望書を提出、市の将来にわたる発展や魅力あるにぎわいの創出につながる施設とすることを求めていた。