道路新設改良に約10億円 普通建設費が35億円(23年度予算 宮城県 丸森町)

[2023/3/17 宮城版]
 丸森町の2023年度予算が16日、可決した。一般会計は前年度比5.1%増の121億4700万円。投資的経費のうち、普通建設事業費は同約2.7倍となる35億9207万円で、災害公営住宅建設事業における建物の取得費のほか、約9億円を付けた道路新設改良事業費が大幅増の要因となった。

 一般会計の投資的経費の内訳は、普通建設事業費が35億9207万円とし、さらにこの内訳は補助事業費が約24億円、町単独事業費が約10億円となる。特に補助事業が前年度より16億円ほど増えた形で、これも道路の社会資本整備総合交付金事業などが押し上げている。なお、災害公営住宅の建設は丸森町復興住宅建設協議会が請け負っており、23年度には神明住宅の木造15棟(30戸)分を町が買い取る予定だ。

 これ以外の住宅関連では町営大門住宅の改修設計として委託費513万円、町営玉川住宅の解体に向けて設計委託費242万円を計上した。

 土木費関係では、道路新設改良費に10億2893万円を計上し、このうち工事費に8億2400万円を充てる。改良などを予定するのは後沢槌屋線や町道雉子尾山屋敷線、奈良又竹ノ内線など。橋梁は南平下橋(町道岩城南平線)と漆坊橋(町道平館漆坊線)の2橋梁の補修工事を進める予定だ。また五福谷北山線には改良工事の負担金1億2204万円も措置した。

 消防費には水防センター建設に向けて、設計業務委託費に1080万円を措置し、併せて24年度を期限とする900万円の債務負担を設定した。丸森防災ステーション内に整備する施設でRC造2階建て延べ1700平方mの規模を計画している。建設費は8億4000万円を試算し、24年度の建設着工を想定している。

 企業会計を見ると、下水道事業は、内水氾濫対策事業に10億0340万円を計上し、直接放流管やポンプ場の建設を進める。直接放流管は日本下水道事業団への23年度分の工事委託費を措置した。汚水管渠などの長寿命化には工事費2000万円を充てている。なお、下水道事業は、23年度に公共下水道特別会計から移行するため予算が皆増となっている。

■丸森町 主な会計別予算 23年度 (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比
(%)
一般会計 121億4700 5.1
うち、普通建設費 35億9207 172.6
うち、災害復旧費 3億0187 △86.4
特別
会計
公共下水道事業 皆減
工業団地造成事業 8570 △3.1
企業
会計
水道事業 5億7917 0.3
下水道事業 16億4313 皆増
※1万円未満切り捨て

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