別棟3800平方mが12月着工 市立総合医療センターの基本計画まとまる(松戸市)

[2023/3/16 千葉版]

 松戸市は、市立総合医療センターの敷地内に建設する別棟の基本計画書概要を明らかにした。構造・規模は、RC造地上4階・塔屋1階建て延べ約3800平方m、耐震構造。東松戸病院の廃止に伴い、同病院が担ってきた「緩和ケア」と「人間ドック」機能を移管するほか、外来手術室を新設するなど、東葛北部保健医療圏の基幹病院としての機能充実を図る。12月にも着工、2025年4月の供用開始を目指す。2023年度予算案には、工事費と監理委託料として、2カ年で総額22億3600万円の継続費を設定している。

 建設予定地は、市立総合医療センターの敷地内。面積は5万5750平方m。用途地域は市街化調整区域(指定なし)、一部市街化区域(第一種低層住居専用地域・第一種住居地域)。

 別棟の建設地は、効率的な動線などを考慮し、既存棟正面向かって右側(敷地南西側)の駐輪場と緑地部分を想定している。建築面積は約1000平方m。

 各階の機能をみると、1階には、人間ドック機能を担う仮称・予防医療センターや講座室、発熱外来などを配置。2階に外来診療や外来手術室、3階に事務室エリア、4階に緩和ケア病棟(約20床、個室)を整備する。

 このうち、3階事務室エリアには、既存棟から事務室機能と幹部諸室の一部を移動し、会議室や書庫、事務更衣室などを設ける。

 既存棟とは渡り廊下で連絡。既存棟の1、2階には、各階ごと複数の連絡通路を設け、周回性のある動線をつくる。

 災害時や停電時にも病院全体の電力や飲料水を確保、重要諸室や病室の空調設備や照明などが継続して使用できる強靭性と復元力のある計画とする。設備機器などの低負荷・省電力化の推進を進め、電力量の低減化を図る。

 事業スケジュールについては、設計を9月までにまとめ、契約支援業務を10月~12月に委託。12月~25年2月の15カ月で施工する。

 基本計画と基本・実施設計のほか、契約支援業務は、佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当する。

 別棟に移転した事務室の改修や動線確保など既存棟の拡張事業は、別途、設計・施工一括方式で発注する。契約方法は随意契約を想定している。

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