旧庁舎解体に2億円 おもちゃ博物館など長寿命化(壬生町予算案)

[2023/3/9 栃木版]

 壬生町(小菅一弥町長)の2023年度当初予算案は、一般会計が前年度当初から6.9%減少し、154億6000万円となった。このうち普通建設事業費は、33.9%減の20億3957万円となっている。主な建設事業は、予備設計を策定中の壬生PAスマートIC整備事業、工事を進めているおもちゃのまち駅へのエレベータ設置のほか、町役場旧庁舎の解体、睦地区コミュニティセンターの再整備、六美北部地区土地区画整理事業、国谷駅の駅前広場整備、おもちゃ博物館や安塚小学校の長寿命化改修などを進める。 =2面に主要建設関連事業と予算額

 建設関連の主な事業は、睦地区コミュニティセンターの再整備に5243万円を計上した。現在地に木造平屋建ての施設を整備する計画で、設計はオーガニックスタジオ(壬生町)が担当している。

 町役場旧庁舎は解体工事を行うため、2億0082万円を計上している。また、解体した跡地の利活用方法を検討する事業には971万円を計上。利活用に向けて23年度に事業者を選定し、24年度に施設の設計・工事を行って、25年度の供用開始を目指す。

 施設の長寿命化では、おもちゃ博物館の外壁や受変電設備の改修で1億4700万円を配分した。安塚小学校には1億5950万円を配分している。

 公共施設のほぼすべての施設で照明をLED化する事業には、1866万円を計上した。また、壬生中学校や南犬飼中学校の体育館や武道場への空調機設置に1439万円を計上。これら照明LED化や空調機設置は、リースで整備を行う。

 JR東武線の駅整備では、おもちゃのまち駅バリアフリー整備事業に2億2882万円を計上してエレベータ工事を進めるほか、国谷駅前広場整備事業で1億5018万円を計上し、駅前広場の整備などを進める。

 道の駅「みぶ」は、リニューアル整備工事に1568万円を配分したほか、活性化推進事業に1151万円を配分し、今後の施設整備について検討する。

 新産業団地整備事業には、554万円を計上した。計画地は、羽生田産業団地から主要地方道羽生田上蒲生線を挟んで東側の中泉地区にある約20haとする。町は県へ産業団地整備を要望しており、県で要望を受けて事業に取り組む。3~4年後を目途に、産業団地の分譲を目指す。

 六美北部地区土地区画整理事業では、都市計画道路整備負担金や土地区画整理組合への補助金で2億2915万円を計上している。道路は、二級町道56号(北稲葉地内)に1728万円、一級町道12号(上田地内)に1900万円を計上し、の道路や歩道を整備する。重要物流道路改良事業には1億5000万円を計上し、おもちゃ団地内の重要物流道路を整備する。町道修繕事業には1億6460万円を計上し、舗装修繕、雨水排水対策、区画線修繕などを進めていく。

 企業会計は、水道事業の資本的支出が12.3%減の3億9564万円となった。事業を進めている南部配水場の更新工事、六美北部地区土地区画整理事業に伴う配水管整備、中央配水場から獨協大学に連絡する配水管整備などを進める。

 下水道事業の資本的支出は、9.1%増の17億1564万円となっている。下水道は、六美北部地区土地区画整理事業に伴う雨水管・汚水管の整備などを実施し、農業集落排水は旭町・星宮地区での管渠整備などを行うとしている。

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