山村と土地売買契約へ 売却面積は約1.6h 中央工業団地に新工場(宮城県 亘理町)
[2023/3/7 宮城版]
亘理町は町議会3月定例会最終日の15日に、亘理中央地区工業団地の土地売買契約締結議案を追加提案する。契約の相手先は鉄鋼部材製造販売業の山村(千葉県鎌ケ谷市)で、工業団地内の1万6300平方mを売却する予定だ。契約金額は2億3635万6380円。同社はこの区画に沿岸部の生産拠点となる新工場を建設する見通し。同社の進出により、同団地内の区画は残り1区画となる。
定例会には同契約締結議案のほか、関連して土地の売り払い収入を計上した2022年度の亘理工業用地等造成事業特別会計補正予算を追加提案する。
山村に売却を予定する区画は、逢隈高屋字堂田42-17で、面積が16300平方m。当該区画の南側にアイーダ、北側に弘進リトレッドが立地する。ここに山村は製品供給の拡大強化を図るため新しい拠点を建設する計画。町議会で土地売買契約議案が可決されれば、町と同社で円滑な施設整備の支援などを盛り込んだ立地協定を締結する予定だ。
亘理中央地区工業団地では、昨年22年に▽再生タイヤの製造・販売を手掛ける弘進リトレッド▽コンクリート2次製品製造販売の山形新興▽食品製造業の宮城製粉▽ホイストクレーン製造販売の日本ホイスト──の4社が次々に進出。団地はJR常磐線亘理駅や常磐自動車道鳥の海スマートインターチェンジ、国道6号に近接するほか、仙台空港・仙台港へも車で30分圏内と好アクセス性が売り。残る区画は、山形新興の西側となる約1万8010平方m(同堂田42-3)。こちらの区画も企業から引き合いを受けている。