千葉マリンスタジアム再整備へ基本構想に着手 改修・建替を比較検討へ(千葉市)

[2023/3/7 千葉版]
 千葉市は、老朽化が進む千葉マリンスタジアムの再整備に向け、基本構想の策定に乗り出す。2023年度予算案では、基本構想・基本計画の策定について、24年度までに限度額9400万円の債務負担を設定。市都市政策課は、有識者などのアドバイスをもらいながら、現スタジアム改修と新スタジアム建設を比較検討していく考えを示している。

 同市は本年度、スタジアムあり方検討基礎調査業務をみずほリサーチ&テクノロジーズ(東京都千代田区)に委託。築30年以上が経過し、老朽化が進んでいることから、幕張新都心のまちづくりを踏まえ、再整備の方向性を検討している。

 現状把握や先行事例調査などを踏まえ、事業費を概算。改修して元の機能に戻す場合、85億円程度をかかる見込みだという。

 この調査結果を踏まえ、スタジアムが幕張新都心のまちづくりの中核を担う交流拠点となるよう、23年度から24年度にかけて基本構想と基本計画の検討を進めていく方針だ。

 基本構想では、整備の目的や目標、現スタジアム改修と新スタジアム建設を比較するほか、利用用途や機能、規模、概算事業費などを検討する。基本計画では、事業の骨格を示す基本構想を肉付けし、詳細な機能や規模、施設計画や運営計画などについて検討を進めていく。

 青柳太副市長は「検討に当たっては、千葉ロッテマリーンズと緊密な連携を図るとともに、有識者などからのアドバイスや、市民やファンの意見をもらいながら、県をはじめ、民間企業など関係者と議論を積み重ね、理解と協力を得ていくことが重要」と話している。

 マリンスタジアムは、美浜区の幕張海浜公園内にある多目的野球場で、1990年2月に竣工。千葉ロッテマリーンズの本拠地として使用されている。規模は両翼99m、センター122mで、収容人数は約3万人。総事業費は123億円。元設計は富家建築事務所、元施工は大成・清水・西松・熊谷・五洋JVが担当した。

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