吉岡小学校改築に約17億円 過去最大の予算編成 (23年度予算案 宮城県 大和町)

解体する吉岡小学校

解体する吉岡小学校

 大和町は1日、町議会3月定例会議に2023年度予算案を提出した。一般会計の総額は145億5000万円で21億5000万円(前年比17・3%)の増とした。特別と企業会計を合わせた総額は235億1971万円で16・1%の増とし、過去最大の予算編成となっている。この大幅な予算増は吉岡小学校改築事業関連として小学校や体育館、プールの新築工事に事業費17億1000万円を計上したことが牽引している。また同事業では債務負担で24年度から25年度を期限として限度額23億7100万円も設定している。案は議会最終日の16日に審議を予定している。

 吉岡小学校(吉岡字町裏)は23年度から新築工事を実施し、25年3月の供用開始を目指して事業を進めている。同小の位置する吉岡地区は、近隣の工業団地への企業立地や吉岡南第二土地区画整理事業などの影響で、児童数が増加している。数年後に現状の教室数での対応が難しくなることから、学校敷地内で全面改築を進める。既存校舎の解体は2月13日に一般競走入札を行い、日本建設(仙台支店・仙台市青葉区)を落札者に決定した。工期は8月31日まで。

 新校舎の規模は、設計発注時点でRC造3階建て約7200㎡規模を想定。このほかRC造一部S造2階建て1500㎡程度の屋内運動場やプール(25m×5コース+低学年用)、校庭約9000㎡、駐車場約71台分を整備する。設計は桂設計(仙台市太白区)に委託して進めている。

 一般会計ではこのほか、ひだまりの丘の測量・設計・施工監理委託に907万円、まほろばホールの大ホール天井改修や照明調光装置等改修など3億4029万円、道路新設改良費で悟渓寺橋橋りょう修繕や下草橋上部工、舞野下草線改良などを合わせて工事費5億1691万円を計上。都市計画街路事業では、都市計画道路・吉田落合線の4車線化関連で工事費1億3592万円などを予算化している。

 吉岡西武土地区画整理事業特別会計では、工事費8億8715万円を措置。下水道事業企業会計では、雨水浸水想定区域図策定に2431万円、公共下水道管路敷設工事などに1億1577万円、水道企業会計では、難波・金取南浄配水場施設更新実施設計などに5814万円などを確保する方針だ。

■大和町の主な会計別予算
会      計 予算額
(万円)
伸び率
(%)
一般会計 145億5000 17.3
吉岡西部土地区画
整理事業特別会計
10億8218 425.3
企業
会計
 下水道 15億3643 5.0
 水道 13億0500 △0.7

 

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