新庁舎整備へ基本構想 認定こども園を2カ年で建設(那須烏山市予算案)
[2023/3/1 栃木版]
那須烏山市(川俣純子市長)は、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初から7・5%増加し、120億円となった。このうち普通建設事業費は、認定こども園整備事業のほか、運動場やトンネルでのLED化などを行うことから、262・8%増の11億5238万円と積極型の予算編成を行った。主な建設関連事業ではこのほか、新庁舎整備基本構想の策定や道路整備、配水管整備などが挙げられる。
一般会計の新規事業では、認定こども園整備事業に3億2723万円を計上した。こども園はつくし幼稚園の敷地に整備する計画で、施設の構造と規模は木造2階建て・延べ床約1400平方mとしている。工事は外構なども含めて一括で発注し、4~5月にも入札を行う。2カ年で施工する予定で、事業費は8億8900万円としている。
脱炭素化の施策では、LED照明を整備する。緑地公園運動場のナイター照明には9869万円、三箇トンネルや小白井トンネルには1億2320万円を配分した。
新庁舎整備に向けては、庁舎整備基本構想策定の委託料で1200万円を予算化した。市は、市役所庁舎も含めた公共施設の老朽化を踏まえ、施設の再編・再配置を進める方針で、庁舎整備検討委員会で協議するほか、新たに業者を選定して庁舎整備の基本構想の策定を委託する。基本構想をまとめる中で、市街地再整備も含めた候補地選定調査を行い、整備スケジュールなども決めていく。
道路は、道路整備事業に2億0250万円、辺地道路整備事業に8020万円、橋梁等維持管理事業に1億1680万円を計上し、市内各所で整備を進めていく。
農業集落排水事業と下水道事業は公営企業会計に移行し、下水道事業会計で6億1026万円を編成した。23年度は、汚水処理場のポンプ整備などを実施する。水道事業の資本的支出は2.8%増の10億1522万円で、配水管の整備が中心となっている。
主な事業は次の通り。(▼●は新規、単位・万円)
【未来につなぐ健やかな暮らしを支える】
▼認定こども園施設整備=3億2723.3
●認定こども園の施設整備の実施
【未来につなぐ学びを育む】
▼教育委員会事務局費(一部)=45
●(仮称)学校適正規模検討委員会による検討
▽烏山運動公園施設整備=1482
○烏山公園の整備
▽大桶運動公園施設整備=3920
○大桶運動公園の整備
▽文化財保護=2129.3
○文化財保護、保存等
▽文化財調査=1174.9
○文化財の調査、研究
▼文化財調査(一部)=187
●烏山城跡の国史跡保存活用計画策定
【未来につなぐ賑わいを創出する】
▽森林経営管理制度事業=710.9
○森林所有者への意向調査、集積計画策定、森林経営管理(間伐)等の実施
▽林道維持管理=678.5
○森林環境整備促進基金を活用した林道維持管理の実施
▽中小企業振興対策事業=390
○空き店舗を活用した新規出店者への助成など
▽企業誘致事業=4127.9
○企業立地奨励金交付等
▽公園等観光施設運営=802.7
○観光施設周辺の管理、花立峠憩いの森公園整備の実施
▽定住促進住まいづくり事業=1420
○住宅取得に対する助成
▽空き家バンク事業=64.3
○空き家バンクの推進、取得者への改修費の助成
▼住宅リフォーム助成事業=600
●住宅リフォームに対する助成
【未来につなぐ安全・安心な暮らしを守る】
▼防災無線整備=120
●災害時における情報伝達手段の多様化、多重化を図るための方針策定に係る委託費
▽防災集団移転促進事業=3305.1
○防災集団移転促進計画策定に係る委託費
▽泉公園・清水川せせらぎ公園・一般公演管理=682.9
○各種公園の適正な維持管理の実施
▽橋梁等維持管理=1億1680
○橋梁等の点検、修繕等の実施
▽道路整備=2億0250
▽辺地道路整備事業=8020
○辺地対策事業債を活用した道路整備事業
▽浄化槽設置事業=2590.9
○合併処理浄化槽設置への助成
▽都市計画総務=343.2
○都市計画見直し
▽ふれあいの道づくり事業=1000
○市民主体による認定外道路整備への材料費、機材賃借料の支援
▼緑地運動公園施設整備=9896.5
●LED照明の整備を実施(運動場)
▼道路保全(一部)=1億2320
●LED照明の整備を実施(三箇トンネル、小白井トンネル)
▽防災無線管理=332.2
○アナログ防災無線の維持管理
▽=防災行政無線通信管理=343.3
○J-アラートの維持管理
【未来につなぐ持続可能な行財政運営を築く】
▼企画一般管理(一部)=1200
●庁舎整備基本構想策定に係る委託費
▽地理情報システム管理運営=59.4
○地理情報の電子化に係る経費