2023年度予算 福田体育館を耐震化(野田市)
[2023/2/23 千葉版]
野田市の鈴木有市長は2月22日の定例記者会見で、28日開会の市議会定例会に提出する2023年度予算案の概要と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比1.7%(8億9600万円)減の総額522億7500万円。他の特別4会計と企業2会計を加えた市全体の支出規模は945億3822万円で、同0.6%の減。電気・ガス料金が大幅に増えたことや、スポーツ施設の整備・改修費などを確保したことで、一般会計は、過去最大であった前年度予算に次ぐ予算規模、ワクチン接種など感染症対策費を除く通常予算としては過去最大となった。市有特定建築物のうち、唯一耐震化されていない福田体育館の耐震補強と大規模改修工事に継続費を設定している。
一般会計の普通建設事業費は40億3563万円(前年度比2.1%減)。こども館整備事業が完了したものの小幅なマイナスに留まった。
主な事業をみると、福田体育館の耐震補強と大規模改修には総額4億6375万円の継続費を設定。23~24年度の2カ年で耐震補強等工事を実施する。福田体育館の構造・規模は、S造2階建て延べ1166平方m。設計業務はカトウ建築事務所が担当。
小学校トイレ改修事業には、補正予算案への計上分とあわせて6億7190万円を予算化。対象は岩木・尾崎・関宿中央・木間ケ瀬・二ツ塚の計5校。残る小学校5校のトイレ改修工事を実施するため、小学校3校の設計に着手する。
愛宕駅周辺歩行者ネットワーク整備事業には1830万円を配分。愛宕駅西口駅前広場とつくば
野田線を結ぶ歩行者専用道路を整備する。
土木関連では、東武野田線の連続立体交差事業に8億5250万円、野田市駅西土地区画整理事業に6億0490万円、愛宕駅西口駅前広場等整備に3億1590万円を確保する。
このほか、新規事業として総合公園野球場の改修、スケートボードパークへの照明設備設置、遊休農地1万2317平方mにおける広場整備などを計画している。
委託関連では、梅郷駅西土地区画整理事業の測量業務に総額5300万円の継続費を追加。勤労青少年ホームの耐震診断、仮称・関宿スポーツフィールドの整備に向け測量や実施設計に着手する。