旧市民会館を解体 当初予算 駅東口都市公園に2.5億円(石岡市)
[2023/2/23 茨城版]
石岡市(谷島洋司市長)は16日の記者会見で、新年度当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は371億円で、対前年度比5.2%の増となった。このうち、普通建設事業費は同32.4%増の68億2967万円。特別会計は9会計で総額221億3409万円となり、同0.6%減となった。主な事業としては、旧市民会館の解体工事費や石岡駅東口都市公園の整備工事費、石岡小と国府中の長寿命化改修工事費などを盛り込んだ。
主な事業のうち、旧市民会館の解体では、解体工事費4億6264万円や工事監理委託料567万円、仮囲い設置工事費1085万円などを盛り込んだ。年度内にも解体を完了する見通しだ。なお、跡地の利活用方法については、検討中となっている。
旧市民会館は、施設の老朽化などを受けて20年に閉館。施設の構造・規模は、RC造地上3階地下1建て延べ4621平方m程度となる。解体設計はクボタ建築設計事務所(石岡市)が担当した。
石岡駅周辺整備事業では、東口都市公園整備工事費2億5181万円や、西口バスターミナル広場の改修基本設計委託料560万円などを盛り込んだ。
このうち、東口公園整備では、鹿島鉄道跡地の南側の用地約4000平方mに都市公園を整備する。公園内にはスケートボードパークや芝生エリア、防災テントを有する四阿、かまどベンチなどを配置する。実施設計は開発計画研究所(水戸市)が担当した。民家の移転が遅れているため、移転が完了し次第、造成工事に着手する。公園整備はその後になる見通しだ。
西口バスターミナル広場では、機能を東口に移転したことに伴い、跡地の有効活用を進めている。本年度中に方向性を決定し、23年度から基本設計に着手する。利活用検討業務は昭和(東京都北区)が担当している。
学校関係では、小学校の長寿命化改修工事費に4億4330万円を予算化。対象は石岡小学校1校で、外壁の改修などを行う。実施設計は、吉田建築計画事務所(石岡市)が担当している。
小学校施設環境改善事業では特別教室空調機整備工事費に2億5870万円を計上した。これは空調機が設置されていない特別教室に対して空調機を設置するもの。今回は石岡小ほか8校を対象に工事を実施していく。
中学校の長寿命化改修工事費には2億9362万円を確保した。対象は国府中となる。単年度で改修を実施していく。実施設計は、クボタ建築設計事務所が担当した。
八郷学校給食センターでは、長寿命化改修に23ー25年度の3カ年で総額4億7050万円の継続費を設定。施設を運用したまま改修を実施するため、3カ年をかけて段階的に工事を進めていく。実施設計はナオエ綜合設計(石岡市)が策定している。
企業誘致推進事業では、工業用地開発可能性調査業務委託料に959万円を予算化した。この事業は、工業用地の確保に向けた調査を行うもの。新たな工業団地の整備場所としては、石岡小美玉スマートIC周辺を想定している。また、柏原工業団地の利用者からは、敷地を1万から1万5000平方m程度拡張したいという話が出ており、それに対応する調査もあわせて実施していく。
放課後児童健全育成事業では、南小学校児童クラブ増築工事費に1億2045万円を計上。この工事は南小の統合にあわせて、児童クラブの増築を実施するもの。増築規模はS造平屋175平方mを予定。実施設計は三輪建築設計事務所(石岡市)が担当している。
海洋センター維持管理費では、施設長寿命化改修工事費に2億2346万円を確保。この工事は老朽化した同施設のプールなどの改修を行うもの。実施設計は和田建築設計事務所(水戸市)が担当する。
都市計画一般経費では、高浜駅周辺整備方針検討委託料に570万円を予算化した。この事業では駅舎のバリアフリー化や広場整備の検討を進める。駅舎については、橋上化やエレベーターの設置などを想定。また、広場については、既存のロータリーの規模が665平方mで、国の定める駅前広場計画指針の基準に満たないことから、どのような整備が可能か検討を行っていく。
フラワーパーク駐車場整備事業では実施設計委託料2644万円や用地購入費4844万円などを盛り込んだ。整備面積は1万3200平方mを予定。23年度中に設計をまとめ、24年度の着工を予定する。
合併市町村幹線道路緊急整備支援事業には、道路改良工事費8500万円や測量・設計・調査委託料6000万円などを予算化。このうち、道路改良工事の主なものでは、駅前東ノ辻線の道路改良工事費に5000万円を確保した。工事は延長120mの道路改良を予定している。また、村上六軒線では樹木伐採工事費に2000万円を計上している。