氏家小改良で設計 公園長寿命化に1.8億円(さくら市予算案)
[2023/2/17 栃木版]
さくら市(花塚隆志市長)は、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比6.3%増の207億9000万円で、当初予算として初めて200億円を超え過去最大規模となった。うち普通建設事業費は、道路整備事業や施設の長寿命化事業などにより、14.9%増の14億2076万円となっている。建設関連ではこのほか、防災事業としての河川カメラ設置や行政無線整備、学校施設整備などを挙げている。
新規事業は、準用河川改修事業に1700万円を計上した。治水機能強化のため、計画的な準用河川改修を実施する。
防災事業費には660万円を配分し、荒川・内川・五行川の3カ所に河川カメラを設置して河川監視機能の強化を図る。
雨水排水対策事業では5400万円を配分し、浸水被害等の発生を防止するため道路側溝や雨水排水路を整備する。
防災行政無線管理事業には、3億6041万円を計上した。内訳は、更新時期を迎えた既存の防災情報設備の更新に約3億円、新たにスマートフォンなどへの防災情報を配信するシステム導入に約6000万円となる。
「氏家駅周辺の魅力向上」に向けては、氏家駅東口から上町交差点にかけての都市計画道路整備を核として、エリア全般に関わる整備事業の実施を目指す。氏家駅東地区における溢水対策検討業務の実施には、230万円を計上した。
勝山公園桜見本園の整備事業は、2400万円を配分して、張芝や転落防止柵の設置を行う。並行して、隣接する勝山パークブリッジの長寿命化工事にも1億8300万円を計上した。
桜の郷づくり事業には9479万円を計上し、早乙女桜並木西側植栽・盛土工事や転落防止柵設置工事、荒川左岸桜植栽工事などを実施する。
お丸山再整備事業は、スカイタワー周辺などの再整備計画策定や平地林遊歩道の再整備、アクセス周辺道路の整備を行うため5268万円を計上した。
小学校施設整備事業では、氏家小学校長寿命化改良基本設計業務委託に844万円を計上。中学校施設整備事業には1731万円を計上し、喜連川中学校屋内運動場長寿命化の実施設計業務や、氏家・喜連川中学校の空調設備設置に向けた設計業務に着手する。
また給食センター建設に伴い、増圧ポンプ場および給水管などの水道施設整備に1億4746万円を計上している。
企業会計は、水道事業の資本的支出が24.2%増の9億0514万円、下水道事業会計の資本的支出が0.8%増の10億0794万円となった。
一般会計の主な建設関連事業は次の通り。(▼は新規、〇は拡充、単位・万円)
《自然災害への備え》
【土砂災害浸水対策や地域防災力向上への取り組み】
〇雨水排水対策事業(浸水被害防止のため、道路側溝や雨水排水路の整備)=5400
▼準用河川改修事業(治水機能強化のため、計画的な準用河川改修)=1700
▼防災事業費(河川監視機能強化のため市独自の河川監視カメラを設置)=660
▼防災行政無線管理事業(既存設備の改修および防災情報配信機能の強化)=3億6041.3
《スマートな小都市(まち)の実現》
【持続可能な都市構造】
▽立地適正化計画策定事業(都市機能の立地機能を誘導するため、22~24の3カ年で計画を策定)=790
【道路ネットワーク整備】
▽橋梁維持事業(橋梁長寿命化計画に基づいた修繕・補修工事=2795.6
▽地方創生道整備交付金事業(市道、広域農道、一般農道の一体整備※20~26年度、総事業費23億5200)=2億7840
《ふるさとの魅力・ブランド力の向上》
【氏家駅周辺や喜連川市街地等の魅力向上】
▽氏家駅東地区魅力向上事業(氏家駅東地区における溢水対策検討)=230
▽お丸山再整備事業(お丸山公園周辺の再整備)=5268.4
【桜の郷づくり】
▽桜の郷づくり事業(荒川左岸桜植栽や早乙女桜並木西側植栽および盛土工事、転落防止柵設置工事など)=9479.8
▽公園整備事業〈桜見本園整備〉(勝山公園桜見本園整備にかかる芝張工事および転落防止柵設置工事)=2400
【地域資源の磨き上げ・魅力発信】
〇総合交流ターミナル施設維持管理事業(既存施設の改修や用地を新たに取得して魅力向上を図る空間整備を実施)=1億3896.5
〇公園施設長寿命化対策事業(鬼怒川河川公園勝山パークブリッジの長寿命化工事)=1億8300
《さくら市の子ども達のために》
【未来を担う子供たちの学び(学力・体験の機会・施設整備)の保障を確保する体制】
▼小学校施設整備事業(氏家小学校長寿命化改良基本設計業務委託)=844.8
▼中学校施設整備事業(喜連川中学校屋内運動場長寿命化改良工事実施設計業務、空調設備設置に係る氏家・喜連川中学校変電設備改修設計業務)=1731
【給食センターの早期整備】
▽給食センター建設事業(設計業務委託)=3553
▼給食センター水道施設整備事業(増圧ポンプ場および給水管布設工事)=1億4746.9
《グリーン社会の実現》
【温暖化対策・脱炭素化の推進】
〇脱炭素化普及促進事業(太陽光発電システム補助などに加えて、蓄電池や電気自動車補助を対象項目に追加)=760
〇地球温暖化対策実行計画策定事業(温室効果ガスの排出量削減を推進する計画の策定)=541.6