保育施設に5億円 新年度予算案 足尾銅山観光の再整備へ(日光市)
[2023/2/16 栃木版]
日光市(粉川昭一市長)は、2023年度当初予算案を明らかにした。一般会計は対前年度当初比1%増の420億0500万円で、このうち普通建設事業費は、今市地域保育園施設等建設費などが影響して、25.5%増の31億3037万円となった。主な建設事業は、今市地域保育施設等の建設事業のほか、旧日光総合会館の解体整備事業や消防団詰所整備事業による建て替えなどとなっている
新年度の主な事業をみると、民生費では保育園施設整備事業として、今市地域保育施設等新築工事に5億0500万円の継続費を設定し2カ年で工事を実施する。また、施設新築に伴う外構工事費に、4642万円を計上した。
土木費は、道路関係で公共施設等適正管理推進事業として、長寿命化計画に基づく舗装補修工事9路線と側溝補修工事15路線に1億0580万円を計上する。道路維持費には、道路照明LED化ESCO事業業務委託費などで6647万円を配分。社会資本整備総合交付金事業の道路整備事業には2億1818万円を計上し、市単道路改良事業では1億1204万円を予算化して中宮祠線などを整備する。
また、橋梁の維持補修費には1億3461万円を計上し、工事設計13橋、補修工事12橋を予定する。河川整備事業では、トヤ沢整備工事や飛土沢整備工事、猪倉用水と中の沢の改修工事詳細設計業務などで5078万円を計上。街並み環境整備事業は、東町地区の歩道修景や高質化整備事業、東武日光駅前広場再整備工事などで5109万円を計上している。
消防費は、消防施設維持費として大沢分署空調機改修工事や消防本部、大沢分署、湯西川分署のLED化改修工事など、1億1907万円を予算化している。消防団詰所整備事業では3885万円を計上し、分団詰所の新築工事や旧詰所解体工事や用地測量、設計などを行う。
教育費では、小学校校舎等維持管理に1億1249万円を計上し、日光小の改修工事や今三小の受水槽と給水配管の改修工事、大桑小の外壁と屋根改修、猪倉小と大桑小のバリアフリー化改修工事設計委託などを行う。中学校校舎等維持管理には2327万円を計上して、今市中のバリアフリー化改修工事設計業務委託などを予定する。
衛生費は、クリーンセンター維持管理費で調整池堆積土除去工事や舗装改修工事などで億1082万円を計上。リサイクルセンター維持管理費は、リサイクルセンター第2変電所修繕費などに2億3950万円を計上している。
県営土地改良事業では県営圃場整備事業として轟地区と荊沢地区の基礎調査などを予定し、6422万円を配分する。林業施設維持管理費では、南小来川集会施設改修工事の屋根改修などで1478万円を計上した。また森林環境保全整備事業では、山村強靭化林道整備事業で夫婦渕橋の補修工事設計業務委託に1600万円を配分。農山漁村地域整備交付金事業では奥鬼怒線の法面改良工事に4000万円を予算化した。
特別会計は、温泉事業が21.7%増の8803万円、銅山観光事業が69.6%増の1億2596万円となり、企業会計では水道事業が3%増の36億3948万円、下水道事業が8.8%増の44億0021万円となった。
銅山観光事業は、銅山観光施設再整備事業に6139万円を計上し、測量設計業務委託のほかテナントの解体、昇降機整備工事ユニットハウスの整備などの設計業務を予定する。
水道事業では、老朽管更新事業に4億0150万円、配水管布設事業に1億4050万円を計上している。
下水道事業は、管渠建設改良費に2億4490万円を計上し、今市処理区の管渠新設工事や日光処理区のマンホールポンプ場ポンプ更新工事などを行う。このほか、ポンプ場建設改良費に1億1650万円を計上し、中継ポンプ場ポンプ更新工事を行う。