病院別棟建設に継続費 松戸市の2023年度予算
[2023/2/16 千葉版]
松戸市の本郷谷健次市長は2月15日の定例記者会見で、2023年度予算案と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比2.8%(48億3000万円)減の総額1694億6000万円。他の特別8会計と企業3会計を加えた市全体の支出規模は3430億円で、同0.3%の増。松戸駅東側の新拠点ゾーン整備など都市の再生や、まちのにぎわい創出に要する経費を計上、一般会会計は昨年に次ぐ過去2番目の規模となった。市立総合医療センター別棟建設に22億3600万円、相模台小学校の増築校舎建設に9億2038万円の継続費を追加する。
一般会計の普通建設事業費は91億5650万円(前年度比42%減)。リサイクルセンター建設など大規模事業が完了、国の補正に伴い学校施設修繕などを前倒しすることからマイナスとなった。
主な事業をみると、市立総合医療センター別棟建設事業には2カ年の継続費を設定。東松戸病院の廃止に伴い、同病院が担ってきた「緩和ケア」機能を総合医療センターに移管するため、新たに別棟を建設する。想定構造・規模はS造一部RC造地上4階・塔屋1階建て延べ約3800平方m。設計は佐藤総合計画が担当。履行期限は24年2月まで。
相模台小学校の整備には2カ年の継続費を追加。児童数の増加に対応するため校舎を増築する。23~24年度に施工、25年4月の供用開始を目指す。実施設計は鈴木建築設計事務所が担当。
新拠点ゾーンのまちづくりでは、造成・擁壁築造費に2億2000万円、旧相模台住宅1号棟撤去に5814万円、国道6号交差点改良詳細設計に1991万円を配分。
常盤平地域まちづくり検討業務には1387万円を確保。人口減少などの課題が顕著になってる常盤平・五香松飛台地域の再生方針を検討する。
新松戸駅東側地区のまちづくりには、換地設計委託料や道路築造工事費など9億6172万円を配分、市施行による区画整理事業を進める。
このほか、青少年会館コート改修工事に3000万円、防犯カメラ設置に2638万円、北小金駅周辺地区の都市再生整備計画策定業務に848万円、新たなニーズを踏まえたスポーツ施設整備の方向性検討に700万円を確保する。