保育園建設に5.8億円 出流原PA防災拠点へ調査(佐野市予算案)

[2023/2/14 栃木版]

 佐野市(金子裕市長)は13日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3.5%増の524億7000万円で、過去最大規模となった。このうち普通建設事業費は、48.4%増の43億2576万円で、(仮称)おおはし保育園建設事業や普通河川等改良事業など積極型の予算編成となっている。主な建設関連事業は、国道50号沿線開発への調査、出流原PAへの国際防災拠点整備調査、南部地域の道路網構築への調査、各種施設の照明LED化、佐野西地区中学校区小中一貫校整備事業を挙げている。 =2面に主要建設関連事業と予算額

 一般会計の新規および充実事業では、国道50号沿線東部地域開発調査事業に180万円を計上し、開発の方向性について調査研究を行う。国道50号沿線開発調査事業には1000万円を計上し、開発に向けた都市計画決定に向けた各種資料の作成などのほか、地質調査を実施する。開通した出流原PA関連は、国際防災拠点の整備方針策定に向けた調査研究で50万円を配分している。

 佐野駅前地区は、市道佐野57号線改良事業に5262万円を計上し、歩道整備や拡幅整備を行う。駅南公園西土地区画整理事業でも1億3671万円を計上し、道路築造や整地の整備などを進めていく。

 林道作原沢入線では、展望台などの整備に向けた概略設計の委託料で190万円を配分している。大橋保育園を(仮称)おおはし保育園に整備する事業については、建設工事で5億7976万円を配分した。

 市は23年度に気候変動対策課を設置して、カーボンニュートラルに向けた取り組みを推進する一環で、各種施設の照明LED化などを進めていく。道路には7600万円、都市公園には7000万円を計上した。

 学校施設では校舎の屋上防水で、犬伏小学校に1億3959万円、南中学校に1億2100万円を配分する。佐野西地区中学校区小中一貫校整備事業には、2320万円を計上。西中学校を拠点に、天明、植野、旗川、吾妻の4小学校の統合を構想しており、調査を進めていく。

 道路では、市南部地域の道路ネットワーク構築に向けた調査検討事業に1000万円を計上している。防災・減災・国土強靭化対策では、普通河川等改良事業に5億5510万円、砂防施設流末排水路整備事業に1億3505万円を計上した。

 企業会計では、水道事業の資本的支出に22.6%減の16億2811万円を編成した。紫外線照射装置整備事業には6900万円、小中浄水場施設整備事業には2億3250万円、老朽管更新事業には2億4800万円を配分している。

 公共下水道事業の資本的支出は、3.8%増の36億5273万円となった。このうち、汚水整備事業には7億4498万円、下水道管路ストックマネジメント事業には2億7640万円、中継ポンプ場ストックマネジメント事業には2億2000万円、水処理センターストックマネジメント事業には3億4280万円を配分した。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.