大洲小学校に校舎増築 2023年度予算(市川市)
[2023/2/9 千葉版]
市川市(田中甲市長)は2月8日の定例記者会見で、15日開会の市議会定例会に提出する38議案の概要を明らかにした。一般会計は、過去最大だった前年度と同額の総額1668億円。他の特別3会計と企業1会計を加えた市全体の支出規模は2683億5700万円で前年度比0.6%の増。ワクチン接種経費が前年度から16億円の減となっているもの、扶助費などの増に伴い、ワクチン経費を除いた予算規模は実質的に拡大している。クリーンセンター建て替えや公共施設の整備に向けた基金を積み立てるほか、大洲小学校の校舎増築に7億8000万円の継続費を設定、S造2階建て延べ1500平方m弱の教室棟をDB方式で整備する。
一般会計の普通建設事業費は69億8855万円(前年度比28.5%減)で、補助事業が7億8278万円(同47.7%減)、単独事業が62億0576万円(同25.1%減)。国府台公園再整備事業や地域コミュニティゾーン「ぴあぱーく妙典」整備などの進捗に伴い減額となっている。
建設関連の新規事業をみると、大洲小学校校舎増築工事には3年間の継続費を設定。京葉ガス市川工場跡地の開発に伴い、児童数の急増が見込まれていることから、校庭南側に普通教室と保育クラブを整備、26年4月の供用を目指す。夏ごろにも一般競争入札で発注。24年の2月議会に工事請負契約議案を提出することを想定している。
クリーンセンター整備事業には20億5317万円を確保。建て替えに向け建設基金に11億0909万円を積み立てるほか、現施設の炉内耐火物更新などの修繕に充てる。
公共施設整備基金には補正予算の45億円とあわせて計60億円を積み立て、公共施設の保全、更新を計画的に進める。
土木関連では、道路改良事業に1億5340万円、道路拡幅整備事業に8816万円を確保する。
橋梁長寿命化計画事業には2億7850万円を投じ、32橋の定期点検と本場橋の詳細設計修正、塩浜橋と市道7053号原木橋の修繕工事、市道0213号原木橋の耐震工事を進める。
下水道総合地震対策事業には3億1200万円を予算化。既設管路施設の耐震化工事4kmのほか、塩焼小学校にマンホールトイレを6基整備する。
市川漁港整備事業には2000万円を配分。護岸の鋼矢板などの腐食が進行しているため、改修の予備設計に着手する。
本庁管内公園緑地施設整備事業には9312万円を計上。菅野駅さわやかハウス新築工事や市道0125号の街路樹整備工事に充てる。
このほか、真間山緑地など崖地等崩壊対策事業に5億5900万円、空調設置など避難所環境整備事業に1億6270万円、江戸川河川敷サッカーグラウンドの不陸修繕などスポーツ施設整備事業に9450万円、消防署2カ所の改修工事に4000万円を盛り込んでいる。
一方、下水道事業会計では、国分地区公共下水道整備事業と市川南第4排水区雨水管渠建設事業に継続費を追加する。