新年度に基本設計 総合公園 建設地は常総公園南側(守谷市)
[2023/2/8 茨城版]
守谷市はこのほど、野球場などを有する総合公園新設計画で、住民説明会を開催した。敷地内には東京ヤクルトスワーローズの二軍が移転する計画で、建設地は常総運動公園南側の約14haに決定。現在はオオバ(東京都千代田区)で基本構想・基本計画を進めているところで、3月にも完了する。今後も球団との協議を進める一方、市が整備する公園部分では、23年度から基本設計に着手する。早ければヤクルト球団の整備ゾーンとともに25年度の着工も想定している。
総合公園の新設計画は、市内にある屋内運動施設の利用者が多いことや公園の不足、設備不良などにより利用しにくい施設があることなどの課題を受けて計画したもの。一方、ヤクルト球団では、埼玉県戸田市にある現二軍施設の選手寮が老朽化し、各施設が手狭になったことなどから新たな施設候補地の検討を進めていた。21年6月にヤクルト球団から市に二軍施設移転計画の打診があり、22年4月から協議を開始した。
市では、公園整備によるスポーツの推進と交流人口増加などを図ることで、市の活性化と認知度向上を目指すとしている。整備に当たっては、ヤクルト球団の二軍施設が約7万1000平方m、その他の公園施設が6万9000平方mと、概ね14haの敷地が必要とされた。内訳は、ヤクルト球団施設が球場1万6000平方m、サブグラウンド1万4000平方m、屋内練習場6000平方m、外構・駐車場など3万5000平方mなどを想定。その他の公園施設では、屋内運動施設8000平方m、インクルーシブ施設3000平方m、多目的広場1万平方m、広場や外構、駐車場4万平方mなどのほか、調整池に8000平方mを想定した。
建設地の選定に当たっては、14haの平坦の敷地が確保できることや、既成市街地が形成されていないこと、都市計画での土地利用が予定されていないことなどを条件に検討を実施。その結果、5カ所の候補地から、野木崎にある常総運動公園南側の敷地に決定した。この場所は、西側に鬼怒川堤防、東側に大野川・都市計画道路(供平板戸井線)、南側に(仮称)守谷SAスマートIC周辺土地区画整理事業区域が接している。駐車場は野球観戦者用に400台、公園利用者に200台の計600台程度を確保するもようだ。
基本構想・基本計画は3月15日までにまとめ、23年度から基本・実施設計などに着手し、設計は24年度末までに策定する。施設規模や概算事業費、整備スケジュールなどは、基本設計の中で定める予定。整備に当たっては、調整池整備から着手する意向だが、多額の事業費を要する見込みの屋内運動施設は事業後半からの着工となる見通しだ。