12月末で契約率約75% 25市町の公共事業執行状況(栃木県市町村課)
[2023/2/7 栃木版]
県市町村課はこのほど、県内市町が実施する2022年度公共事業について、12月末までの執行状況をまとめた。契約済額は各団体合わせて1577億8000万円で、予算額2107億6400万円に対する契約率は74.9%に達した。また、支払済額は758億2300万円で、執行率は36.0%。なお、前年度同期は予算額2063億4500万円に対し、契約額が1581億8200万円で契約率76.7%、支払済額717億2100万円で執行率34.8%となっていた。=2面に市町別契約状況表
公共事業費の全体の予算額は、前年度から44億1900万円(2.1%)増加した。契約済額は前年度から4億0200万円(0.3%)減少し、逆に支払済額は前年度から41億0200万円(5.7%)減少している。
本年度の9月期と比べると、9月期は契約率60.6%、執行率17.2%だったことから、契約率で14.3ポイント、執行率で18.8ポイント伸ばしている。事業別の内訳は、12月期の補助事業が契約率76.9%、執行率33.5%で、単独事業が契約率72.8%、執行率38.4%となる。
市町ごとの契約率の状況を見ると、最も高かったのは塩谷町の88.5%で、次いで鹿沼市の85.7%、壬生町の84.4%、茂木町の82.3%、さくら市の81.3%と5市町が80%を超えた。
このほか、足利市(79.5%)、上三川町(79.2%)、佐野市(78.8%)、益子町(77.4%)、市貝町(77.4%)、宇都宮市(76.2%)、野木町(76.0%)、真岡市(75.2%)、那須塩原市(75.1%)、栃木市(74.9%)も含めた15市町が、県平均(74.9%)を上回っている。80%を超えた市町があった一方、50%台もあり、市町間で大きな差が生じている。
前年度同期と比較すると、真岡市は前年度の58.2%から17.0ポイント増加し、鹿沼市も同じく69.4%から16.3ポイント増加した。塩谷町は72.9%から15.6ポイント、上三川町は69.0%から10.2ポイント増加している。
契約率が高い市町の多くは、大型事業を上半期までに発注している。鹿沼市は環境クリーンセンター粗大ごみ処理施設基幹的設備改良工事や西小学校・北中学校の屋内運動場長寿命化改良工事など、茂木町はケーブルネットワーク光化整備事業など、壬生町は農集排事業旭町.星の宮地区処理施設建設工事など、真岡市は総合運動公園硬式兼軟式野球場建設工事などを発注し、契約率を押し上げた。
また執行率は、宇都宮市が41.2%で最も高く、次いで日光市の40.0%、高根沢町の38.6%、足利市の38.3%と続く。以下、さくら市(37.2%)、矢板市(36.2%)までが県平均(36.0%)を越えた。一方、執行率が低かったのは芳賀町の18.7%、野木町の20.1%、塩谷町の23.1%、那須烏山市の23.9%、大田原市の25.3%など。
前年度同期と比較すると、宇都宮市は前年度の30.7%から10.5ポイント増加し、栃木市でも27.7%から6.3ポイント増加した。逆に、那須烏山市は前年度の44.3%から20.4ポイント、鹿沼市は53.1%から18.6ポイント、大田原市は43.9%から18.6ポイント下回った。