銚子連絡道路三期 延長13kmの道路予備設計に着手(千葉県)
[2023/2/4 千葉版]
千葉県海匝土木事務所は、銚子連絡道路三期の道路予備設計に着手する。対象となるのは、本年度に事業化された匝瑳市~旭市間の延長約13km。延長が長いことから7工区に分割して、測量を進めている。地元と調整しながら道路やインターチェンジ(IC)などの設計をとりまとめ、早期の着工を目指す。
同事務所は、予備設計業務の委託先を総合評価方式で選定する一般競争入札の手続きを進めている。件名は、県単道路改良委託(銚子連絡道路三期道路予備設計)。
予備設計業務では、道路(延長12.8km)、ダイヤモンド型IC(4カ所)、平面交差点(2カ所)について、道路中心線や平面縦断図などをとりまとめる。履行期間は2024年3月25日まで。
一般競争入札の参加資格として、県建設工事等入札参加業者資格者名簿の土木関係建設コンサルタント業務に登載されており、県内に本店や営業所があることのほか、履行実績などを求めている。6日まで資格確認資料や技術資料、3月13日~14日に入札書を受け付け、同15日に開札する予定だ。
銚子連絡道路は、圏央道の松尾横芝ICから、横芝光町、匝瑳市、旭市を通り、銚子市に至る地域高規格道路。横芝光ICから匝瑳市間の延長5kmを二期区間として、23年度の開通を目指して整備を本格化している。続く匝瑳市から旭市までの延長13kmを三期区間とし、本年度からの新規事業として取り組んでいる。
三期区間は2車線で設計速度は時速60kmと設定。第3種第2級とし、構造は地表式、かさ上げ式とする。標準断面図をみると、一般部は車道3.5m×2、路肩1.25m×2の全幅9.5m。
地域高規格道路としての走行性を確保するため、既存道路との交差は原則立体交差とし、端末部を除き、盛土構造を採用する。地域の分断を回避し、営農の連続性を確保するため、横断箇所を集約しつつ、横断ボックスを設置する計画だ。
現道との接続位置(インターチェンジ・交差点)は、主要地方道や主要幹線道路、工業団地や医療施設との接続道路、インターチェンジ間隔のバランスを考慮して設定した。
インターチェンジは、ダイヤモンド型とし、県道八日市場野栄線バイパス、県道八日市場井戸野旭線、旭都市計画道路3・4・19谷丁場遊正線、県道旭停車場線の4カ所に設置。平面交差は、旭中央病院にアクセスする市道、国道126号の2カ所を計画している。