北千葉道路沿線で土地利用構想 2023年度予算は過去最大380億円(鎌ケ谷市)

[2022/2/3 千葉版]

 鎌ケ谷市(芝田裕美市長)は、2月16日開会の市議会定例会に提出する2023年度予算案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比5.1%(18億5000万円)増の総額380億9000万円で、扶養費や光熱費などの増に伴い過去最大になる見通しだ。特別会計を含めた市全体の支出規模は603億円で同4.0%の増。市川市から鎌ケ谷市間約9kmの事業化を見据え、北千葉道路沿線の土地利用方針の検討に着手する。

 一般会計のうちの普通建設事業費は30億8585万円(前年度比41.4%増)で、うち補助事業が4億7988万円(同30.5%減)、単独事業が26億0597万円(同74.7%増)。

 建設関連の新規事業をみると、北千葉道路沿線土地利用整備構想策定事業には委託料として725万円を配分。市川市~鎌ケ谷市間の事業化を見据え、北千葉道路沿線の土地利用の方針を検討、整備に向けた課題を整理する。

 仮称・緑道整備事業には委託料として2362万円を投じ、新鎌ケ谷駅周辺地区と北初富駅周辺地区を結ぶ東京10号線延伸新線跡地に緑道を整備する。23年度は、自転車・歩行者道路の整備に向けた測量や設計に着手。基本構想を策定する。

 スポーツ施設維持補修事業では工事費5937万円と委託料1040万円を計上。アーチェリー場と陸上競技場を改修するとともに、市民体育館空調の改修設計に着手する。

 一方、継続事業をみると、道路関連では、主要市道整備事業に1億9218万円、一般市道整備事業に8186万円、通学路整備事業(市道1号線・市道49号線)に4025万円、通学路・歩道等整備事業に3506万円、交差点改良事業に1594万円を、それぞれ盛り込んでいる。

 学校関連では、義務教育施設維持補修事業に工事費6億4663万円と委託料7554万円を確保。8校のLED照明改修工事と設計、3校の体育館空調設備設置設計、3校の自家用電気工作物改修設計などを計画している。

 保育園関連では、南初富保育園のパーゴラ改修工事に500万円、道野辺保育園と粟野保育園の受変電設備改修工事実施設計に450万円、道野辺保育園の出入口園路改修工事に129万円を充てる。

 消防関連では、中央消防署の資材備蓄倉庫整備など工事に1億2000万円を確保。新規事業として鎌ケ谷消防署の内装改修・増築設計に3857万円を確保する。

 コミュニティセンター等改修事業には、2カ年の継続費を設定。粟野コミュニティセンターの外壁・屋上防水改修工事と太陽光発電設備の設置、LED照明化に取り組む。

 雨水貯留池整備事業には工事費として5267万円を予算化。浸水被害の軽減を図るため、串崎新田貯留地の整備を進める。予定面積は約1902平方m。

 市庁舎改修等事業には、委託料748万円と工事費6533万円を確保し、市庁舎の非常放送設備、階段壁面の改修や庁舎内LED照明化に向けた設計に着手するとともに、新京成線の高架下に、庁用車向け駐車場を整備する。

 総合福祉保健センター改修事業には工事費として6645万円を配分し、長寿命化に向けエレベータと非常用放送設備を改修する。

 学習センター改修事業では、工事費3000万円と委託料300万円を確保。北部公民館の受変電設備改修と南部公民館のトイレ改修設計を進める。

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