庁舎解体し駐車場確保 東庁舎も改修へ(宮城県 大崎市建設部)

庁舎解体し駐車場確保 東庁舎も改修へ(宮城県 大崎市建設部)

[2023/1/31 宮城版]
 大崎市建設部は30日、建設常任委員会で2023年度の重要事業を報告した。建築住宅課では市役所本庁舎建設事業で、新庁舎建設により不足している駐車場を確保するため、既存庁舎解体工事と南側敷地整備工事を予定している。既存庁舎は本庁舎がRC造3階建て延べ1775.7平方m、西庁舎がRC造4階建て延べ2171.9平方mとなっている。5月8日の新庁舎供用開始後に解体し、120台分の来庁者用駐車場、30台分の駐輪場などを確保する。駐車場整備は23年度から24年度の債務負担を設定する見通し。庁舎関連ではこのほか東庁舎の内装リフォームやトイレ改修、雨漏り修繕なども実施する計画だ。

 公営住宅整備事業では、鳴子温泉の住宅を統合整備するため、上川原住宅と下川原住宅(仮称)の2棟計50戸の整備を実施する。市は老朽化している同地区の市営住宅5カ所計75戸を統廃合して上川原町に木造2階建て延べ1360平方m(19戸)の上川原町住宅と、下川原地区にRC造4階建て延べ2600平方m(31戸)の下川原住宅を建設する。いずれも23年度から24年度の債務負担を設定する見通し。

 建設課では効果的なネットワークの確立や安全で快適な道路環境の整備を図るため、道路橋梁新設改良、社会資本整備事業、道路の舗装修繕、橋梁の点検・改修、排水路の改良整備、緊急浚渫推進事業などを進める。

 道路橋梁新設改良は全て継続事業で、宿の沢線、座散乱木線、塚目西新井線、境堀線、野際小室線の5路線を対象改良工事、補装工事、物件補償・調査を進める。

 社会資本道路整備では継続事業として宮沢高清水線で150mの道路改良、下伊場野山王線で橋梁下部工、古南1号線では6基の道路付属物工事を予定している。

 道路舗装修繕事業では古川など7地域26路線で老朽化した路面を修繕し、交通の安全を確保する。

 このほか李埣新井田線道路改良事業で2期区間の整備に向けた排水路設置に着手するほか、用地取得をを進める。

 都市計画課では、市役所周辺整備として引き続き、市道千手寺前線の道路改良を進めるほか、図書館周辺の交差点設計などの発注を見込んでいる。

一般会計に634億円 塚目駅周辺で整備事業(23年度予算概要 大崎市)

 大崎市は30日に招集した総務常任委員会で、2023年度の予算案概要や実施事業などを報告した。23年度の一般会計の総額は、大型事業の新庁舎整備が完了したことから、対前年度比6.9%減の634億2000万円となる見通し。土木費には昨年同期とほぼ同額の約70億円の予算を確保する見通しで、道路橋梁維補修、社会資本整備雪寒地域道路事業、社会資本道路整備事業、排水路改良整備事業、住宅整備事業に加え、陸羽東線塚目駅の周辺整備事業などを進める。教育委員会では64億6690万円の予算計上を予定し、この中から古川総合体育館の改修事業や環境整備事業などに配分する。

 特別会計は8事業合計で298億5020万円を計上し、前年度比2%の減とした。企業会計は水道、下水道、病院の3事業合計は唯一、2.4%増の449億6507万円とする見通しだ。予算案は現在も編成中のため、最終的には変動する可能性がある。

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