消防庁舎の整備方針検討 姉崎消防署をモデルに(千葉県市原市)
[2023/1/31 千葉版]
千葉県市原市は、老朽化が進む消防庁舎について、整備方針の検討を本格化する。対象となるのは消防庁舎10施設。姉崎消防署をモデルとして、増築・改修と隣接地への建て替えの2パターンについて、コストなどを比較検証し、その成果をほかの消防庁舎にも広げていきたい考えだ。
同市では、公共施設の個別施設計画について、事業内容などを盛り込んだ事業実施計画を2023年度末までに策定する。そのため、老朽化が進む消防庁舎について、整備内容や更新時期に関する標準的な整備方針をとりまとめる方針だ。
30日に「消防庁舎標準的整備方針設定に係るモデル作成等業務」の委託先を選定する一般競争入札の手続きを開始した。
同業務では、22年度に消防庁舎の諸室面積や配置人数などの基本情報を調査する。このほか、モデルとなる姉崎消防署の劣化状況や課題を調べる。
それらを踏まえ、23年度に諸室の必要機能や面積などを整理。24時間稼働業務に対応できるユニバーサルデザインなどの仕様を検討し、標準的な整備方針案を設定する。
姉崎消防署(RC造2階建て延べ1031平方m)については、増築+既存改修モデルと隣地への新築モデルを作成する。コスト算定結果などを踏まえて比較検証し、整備の方向性をとりまとめる。業務期間は9月29日まで。
入札参加資格として、22・23年度市入札参加資格者名簿「測量・コンサルタント部門」の「建築関係建設コンサルタント」に登録があることのほか、業務実績などを求めている。2月6日まで入札参加申請、2月10日~14日に入札書をそれぞれ受け付け、15日に開札する。