県土整備評価審で道路3件の事業化了承 長生グリーンラインなど(千葉県)

[2023/1/28 千葉版]
 千葉県県土整備公共事業評価審議会(会長・轟朝幸日本大学理工学部教授)が27日、オンライン形式で開かれた。道路事業の▽国道128号茂原一宮道路(長生グリーンライン)二期▽国道356号香取小見川バイパス▽主要地方道船橋松戸線バイパス(ほか2路線)──の3件について、事前評価を実施し、いずれも2023年度から新規事業化することが了承された。

 茂原一宮道路二期は、茂原・一宮・大原道路の一部である茂原一宮道路(長生グリーンライン)の茂原市三ケ谷地区から一宮町一宮地区までを結ぶ高規格道路を整備する計画だ。2車線道路とし、事業延長は5km。幅員は9.5m。事業期間は23年度~32年度とし、事業費は170億円規模を概算している。

 費用便益比は、事業中区間などとの一体評価で1.4。総合的な評価では、地域の利便性向上や交通混雑の緩和が図られ、救急医療活動の支援、防災などの効果が期待できることから「23年度から事業に着手し、早期の整備を図る」としている。

 香取小見川バイパスは、事業中の篠原拡幅と小見川東庄バイパスをつなぐ、香取市の小見川地区から津宮地区までのバイパスを整備する計画だ。

 事業延長は10.1km。津宮バイパス入口交差点から現道との分岐地点までを4車線、分岐後の利根川堤防沿いを2車線でそれぞれ整備する。事業期間は23年度~32年度とし、事業費は約170億円を見込む。

 費用便益比は1.2。総合的な評価では、住環境・安全性の向上、地域交流・連携の強化、地域防災機能の強化、救急医療活動の支援の効果が期待できることから、「23年度から事業に着手し、早期整備を図る」となった。

 船橋松戸線バイパス(ほか2路線)は、北千葉道路にアクセスする都市計画として決定された道路。事業区間は松戸市紙敷~市川市大野町で、県と市川市、松戸市が共同で事業を進めていく。

 4車線のバイパスを整備する計画で、事業延長は1360m。幅員は28.5m。事業期間は23年度から30年度までとし、事業費は約97億円を想定している。

 費用便益比は6.0。総合的な評価では、道路ネットワークの強化、地域の利便性向上、交通の円滑化による安全性の向上、救急医療活動の支援などの効果が期待できるため、「23年度から事業に着手し、早期整備を図る」とした。

 審議会ではこのほか、道路事業の国道道路改築・国道409号茂原一宮道路や、港湾事業の防災・安全交付金・館山港海岸館山地区、都市公園事業の防災・安全交付金・県立都市公園長生の森公園について再評価を実施。全て事業を継続することが了承されている。

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