7団地で防水改修 公営住宅等長寿命化計画 川原田東は24年度に解体(栃木市)

[2023/1/25 栃木版]

 栃木市はこのほど、計画期間を2023~32年度とする公営住宅等長寿命化計画の素案をまとめた。それによると、計画の対象住宅は市営住宅17団地97棟825戸、特定公共賃貸住宅30戸、改良住宅4団地9棟19戸の、計21団地106棟874戸となっている。このうち、11団地は維持管理や計画修繕を続け、10団地は用途廃止を予定している。7団地は計画期間中に外壁や屋上防水などの改修を行い、川原田東市営住宅は24年度に解体を予定している。

 市は21団地の活用手法を検討し、おおむね30年程度の活用方針をまとめた。市営住宅の将来必要ストック数は、現入居世帯に対応する住戸、緊急時等に対応する住戸、著しい困窮世帯に対応する住戸の数を合わせて725戸と算出し、この戸数を既設市営住宅等の目標ストック数に設定した。維持管理の対象団地は、12団地99棟725戸で、このうち216戸を修繕、410戸を改善する。用途廃止は149戸を予定している。

 各団地別の活用方針のうち、川原田市営住宅、大宮市営住宅、平柳市営住宅は老朽化に対応するための維持管理を行う。城内南市営住宅(耐火住棟、17棟)では改善事業を実施したため、維持管理とする。薗部市営住宅は、中長期間の活用を目指して計画修繕を行い、維持管理に努める。城内南市営住宅(2棟)、神田市営住宅、川原田西市営住宅は、中長期間の活用を目指して計画修繕を実施する。

 城内南第2市営住宅は、方針を個別改善および計画修繕としており、6号棟は老朽化への対応で長寿命化改善を行う。本町市営住宅、平井市営住宅、城内市営住宅は、老朽化への対応で個別改善を行う。

 川原田東市営住宅、藤岡仲町市営住宅、藤岡南山市営住宅、藤岡荒立市営住宅、藤岡都賀市営住宅、岩舟西根南市営住宅、城内小集落改良住宅、榎本小集落改良住宅、西水代小集落改良住宅、富田小集落改良住宅は、入居者が退去次第、順次、用途廃止を進める。城内南市営住宅の耐火住棟は、計画期間内は維持管理するが、計画期間後は用途廃止を検討する。

 川原田市営住宅は、B-1棟とB-2棟の16戸で、高齢者緊急通報システムの改善を23年度に実施し、A棟は26年度にエレベータの改修を行う。エレベータが設置されていないB-1棟とB-2棟は、設置を検討する。外壁・屋上防水改修は、A棟で29年度に設計、30年度に工事を実施。B-1棟とB-2棟は30年度に設計、31年度に工事を実施し、C棟は31年度に設計、32年度に工事を実施する予定。

 城内南第2市営住宅は、6号棟で外壁・屋上防水・排水管改修を実施するため、26年度に設計、27年度に工事を行う。本町市営住宅は、26年度に外壁改修工事を実施する。平井市営住宅は、2年度に外壁改修工事を予定している。

 城内市営住宅は外壁・排水管改修を計画し、1号棟で23年度に工事、2号棟で23年度に設計、24年度に工事、3号棟で24年度に設計、25年度に工事を行う。

 大宮市営住宅は外壁・屋上防水・排水管改修を予定し、AB棟で23年度に工事、C棟とD棟で24年度に工事、E棟とF棟で24年度に設計、25年度に工事を実施する。G棟・H棟・I棟では25年度に設計、26年度に工事、JK棟とLM棟では26年度に設計、27年度に工事、NO棟・P棟・QR棟では27年度に設計、28年度に工事を行う予定となっている。

 平柳市営住宅は外壁・屋上防水改修で、28年度に設計、29年度に工事を行う。川原田東市営住宅は、24年度に用途廃止し、解体を行う。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.