千葉県香取市の「水の郷さわら」施設改修へ設計着手 (利根川下流)

[2023/1/24 千葉版]
 国土交通省利根川下流河川事務所は、千葉県香取市の佐原広域交流拠点(水の郷さわら)について、老朽化する「川の駅」や「道の駅」など施設の改修に乗り出す。2023年度にも設計に着手する方針だ。25年3月末にPFI事業が終了するため、次期事業のあり方に関する検討も本格化している。

 同事務所は24日、「R5・R6佐原広域交流拠点官民連携施策検討・支援業務」の委託先を選定する簡易公募型プロポーザルを公告した。2月14日まで参加表明書と技術提案書を受け付ける。

 この業務では、改修基本設計から実施方針の公表、事業者の選定、契約締結までに必要となる各種検討のほか、入札説明書の作成など、次期事業を担う民間事業者の募集・選定を支援する。履行期間は4月中旬から25年3月下旬までを予定している。

 R3・4官民連携施策検討業務をパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)に委託し、PFI事業終了後の事業手法などの検討を進めている。23年度に事業手法をとりまとめる考えだ。

 佐原広域交流拠点PFI事業では、スーパー堤防の上に、国と香取市が協働して、河川利用情報発信施設・水辺交流センター(S造2階建て延べ2306平方m)、車両倉庫(S造平屋328平方m)、地域交流施設・道の駅(S造2階建て延べ1116平方m)、佐原河岸、利用ゾーン(川の駅)を一体的に整備・運営している。

 また、国の個別事業として、災害時の水防活動拠点となる河川防災ステーションや緊急船着場などを整備・運営。県が国道356号線拡幅事業を併せて実施した。国の河川事業で、初めてPFI手法を採用しており、施設の維持管理・運営期間は25年3月までとなっている。

 事業者は、東洋建設を代表とするPFI佐原リバー株式会社。前田建設工業や常総開発工業らで構成し、昭和設計、いであ、トータルメディア開発研究所、三興組らが協力している。

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