戸中大橋で補修設計 12月補正 鬼怒大橋の伸縮装置取替(県道路保全課)
[2023/1/20 栃木版]
同課の補正予算の内訳は、国庫補助が45億3500万円、防災安全交付金が42億4400万円。国庫補助では橋梁やトンネル、附属物のメンテナンスや土砂災害対策など、防災安全交付金では舗装修繕をはじめ道路防災、冠水対策、雪寒対策などに充当する。
主な事業を見ると、道路メンテの橋梁は鬼怒大橋や金井跨線橋、大渡橋などで点検結果IIIに伴う早期措置を講じる。鬼怒大橋は真岡上三川線の鬼怒川に架かる橋梁で、橋長714.7m、幅員8.8mの鋼I桁橋。今回は、上流側の伸縮装置取替工を実施する。
金井跨線橋は宇都宮亀和田栃木線の東武日光線を跨ぐ橋梁で、橋長259.1m、幅員11.0mのPCT桁橋となり、上り線の断面修復工(床版)を計画。国道461号の鬼怒川に架かる大渡橋は橋長202.5m、幅員6.0mの鋼I桁橋で、断面修復工(床版)や塗替塗装工を実施する。
新規は、鹿沼足尾線の塩沢橋や川俣温泉川治線の戸中大橋、大田原芦野線の高野橋などで、本年度は補修設計に着手する。塩沢橋は1958年の架設で橋長5.4m、幅員6.2mのRC床版橋、戸中大橋は1978年の架設で橋長231.2m、幅員7.5mの鋼箱桁橋、高野橋は1992年の架設で橋長40.5m、幅員12.0mの鋼箱桁橋となり、いずれも点検結果はIIIだった。
トンネルは、国道122号日足トンネル(延長2765.0m、幅員6.5m)の側溝補修工を実施するとともに、川俣温泉川治線の葛老トンネル(延長785.6m、幅員7.8m)の補修に向けた設計を策定する。
附属物は、国道119号の陽光中歩道橋(延長69.5m、幅員2.0m)や国道293号の西方小学校前歩道橋(延長194.7m、幅員2.5m)などの塗替塗装工と、国道294号久下田1号歩道橋(延長80.4m、幅員2.0m)の補修設計を計画。中塩原板室那須線の板室洞門(延長270.0m、幅員10.0m)は、ひび割れ補修工を実施する。
土砂災害対策は、国道121号の五十里(全体延長3000m)で法枠工やアン力ー工、黒磯田島線の深山(同800m)で落石防護柵工、県民の森矢板線の長井(同2000m)と松田大月線の松田町(同500m)でそれぞれ擁壁工を施工する。
防災安全交付金は、県内全域で舗装修繕工を行うほか、道路防災で新たに鹿沼足尾線の柏木(延長50.0m、幅員5.5m)の法面工詳細設計に着手する。また藤原宇都宮線の上寺島(延長145.0m、幅員12.0m)では落石防護柵工を継続し、柏倉葛生線の長坂町ほか(延長240.0m、幅員5.5m)では法面工詳細設計をまとめる。
冠水対策は、宇都宮真岡線の外堀アンダー(延長610.0m、幅員35.0m)で電気設備更新工事を実施するほか、国道121号の富岡(延長2700.0m、幅員6.0m)で道路詳細設計、国道293号の氏家アンダー(延長60.0m、幅員6.5m)で設備更新設計を策定する。
雪寒対策は堆雪帯の整備として、黒部西川線の湯西川は全体延長400.0m、幅員9.0mの道路改良工事、川俣温泉川治線の川俣は全体延長700.0m、幅員8.5mの道路改良詳細設計を実施する。
22年度補正の代表箇所は次の通り。(▽箇所名=[1]路線名・市町名[2]点検結果[3]22年度補正実施内容、▽は継続、▼は新規)
【国庫補助】
〈道路メンテ(橋梁)〉
▽鬼怒大橋(上流側)=[1](主)真岡上三川線(上三川町)[2]III(2022)[3]伸縮装置取替工
▼塩沢橋=[1](主)鹿沼足尾線(鹿沼市)[2]III(2021)[3]補修設計
▼戸中大橋=[1](主)川俣温泉川治線(日光市)[2]III(2022)[3]補修設計
▽行田2号橋=[1](主)那須黒羽茂木線(茂木町)[2]III(2019)[3]橋面防水工、舗装工
▽金井跨線橋(上り)=[1](主)宇都宮亀和田栃木線(栃木市)[2]III(2019)[3]断面修復工(床版)
▽大渡橋=[1](国)461号(塩谷町)[2]III(2020)[3]断面修復工(床版)、塗替塗装工
▼高野橋=[1](主)大田原芦野線(大田原市)[2]III(2021)[3]補修設計
▽初音橋=[1](国)294号(那須烏山市)[2]III(2020)[3]軽量盛土工
▽川崎橋=[1](一)佐野太田線(足利市)[2]II(2021)[3]塗替塗装工
〈道路メンテ(トンネル)〉
▼葛老トンネル=[1](主)川俣温泉川治線(日光市)[2]III(2021)[3]補修設計
▽日足トンネル=[1](国)122号(日光市)[2]II(2020)[3]側溝補修工
〈道路メンテ(附属物)〉
▽晃陽中歩道橋=[1](国)119号(宇都宮市)[2]II(2021)[3]塗替塗装工
▼久下田1号歩道橋=[1](国)294号(真岡市)[2]III(2019)[3]補修設計
▽西方小学校前歩道橋=[1](国)293号(栃木市)[2]II(2019)[3]塗替塗装工
▽向川原歩道橋=[1](一)佐野環状線(佐野市)[2]II(2017)[3]塗替塗装工
▽板室洞門=[1](一)中塩原板室那須線(那須塩原市)[2]III(2020)[3]ひび割れ補修工
〈土砂災害対策〉
▽五十里=[1](国)121号(日光市)[3]法枠工、アン力ー工
▽長井=[1](一)県民の森矢板線(矢板市)[3]擁壁工
▽深山=[1](一)黒磯田島線(那須塩原市)[3]落石防護柵工
▽松田町=[1](一)松田大月線(足利市)[3]擁壁工
【防災安全交付金】
〈舗装修繕〉
○(国)119号外(県内全域)[3]舗装修繕工
〈道路防災〉
▼柏木=[1](主)鹿沼足尾線(鹿沼市)[3]法面工詳細設計
▽上寺島=[1](主)藤原宇都宮線(塩谷町)[3]落石防護柵工
▽長坂町外=[1](一)柏倉葛生線(佐野市)[3]法面工詳細設計
〈冠水対策〉
▽富岡=[1](国)121号(鹿沼市)[3]道路詳細設計
▽外堀アンダー=[1](主)宇都宮真岡線(真岡市)[3]電気設備更新工事
▽氏家アンダー=[1](国)293号(さくら市)[3]設備更新設計
〈雪寒対策〉
▽湯西川=[1](一)黒部西川線(日光市)[3]道路改良工事
▼川俣=[1](主)川俣温泉川治線(日光市)[3]道路改良詳細設計